特記事項: SPARCstation 10SX、SPARCstation 20

第 1 章 SPARCstation 10SX、SPARCstation 20 のグラフィックス処理

SPARCstation 10SX は、SPARCstation 10 に変更を加えたシステムです。SPARCstation 10 とSPARCstation 10SX のアーキテクチャー上の主な違いは、ビデオサブシステムです。SPARCstation 10SX では、システムメモリーコントローラに、グラフィックス/イメージアクセラレータが組み込まれています。この部品は、スケーラブルメモリーコントローラ (SMC) と呼ばれます。SMC は、グラフィックスおよびイメージ処理を高速化するために使用される、整数ベクトルプロセッサです。アクセラレータは、DRAM またはビデオ RAM を直接書き換えます。グラフィックス/イメージアクセラレータの、サンでの正式な製品名は SX です。

すべての SPARCstation 20 は、SX グラフィックス/イメージアクセラレータを備えています。

SPARCstation 10SX 用のビデオ RAM (ここではフレームバッファーと呼びます) は、システムの主記憶アドレス空間に組み込まれます。このビデオ RAM では、以下の 2 種類のビデオ SIMM カード (VSIMM) が使用できます。

このフレームバッファーは、トゥルーカラー機能を持っています。

ビデオ SIMM は、単独では、ダムフレームバッファーとして機能します。ビデオメモリーへの描画の高速化は、SX イメージおよびグラフィックスのアクセラレータが実現します。SPARCstation 10SX および SPARCstation 20 のフレームバッファーの、サンでの正式な製品名は cgfourteen (cg14) です。