この節では、システムの電源が投入され、オペレーティングシステムが稼動している状態で、ディスクドライブを取り外す場合のシステムの構成方法を説明します。ディスクドライブを交換しない場合は、この節の手順を実行します。
ディスクを選択し、そのディスク上の動作またはアプリケーションをすべて終了してください。さらに、ディスクのマウントを解除し、ドライブを物理的に取り外し、ドライブを取り外したことが認識されるように Solaris 環境を構成する必要があります。次に、アプリケーションを構成して、このデバイスなしで稼動するようにします。
これらの操作は、有資格のシステム管理者が行う必要があります。動作中のディスクドライブに対してホットプラグ操作を行うと、データが失われたり、破壊されたりする可能性があります。
システムのバックアップを作成します。
# vxdisk list | grep cwtxdysz
たとえば、c0t3d0 というディスクを取り外す場合は、以下のように入力します。
# vxdisk list | grep c2t1d0 c2t1d0s2 sliced disk01 rootdg online
ディスクの媒体名は、上記の出力の 3 番目のフィールドです (disk01)。
vxdiskadm ユーティリティーを使用して、ディスクを交換可能な状態にします。
シェルで vxdiskadm と入力します。
# vxdiskadm
この操作は、対話形式で実行されます。操作に対して、ユーザーの確認が要求されます。
「Remove a disk」オプションを選択します。
削除するディスクの名前が求められたら、手順 2 のディスクの媒体名を入力します。
vxdiskadm によって、削除するディスクがマークされます。
詳細は、vxdiskadm(1M) のマニュアルページを参照してください。
luxadm remove_device コマンドを使用して、ディスクを取り外します。
luxadm remove_device コマンドは、対話形式で実行されます。1 つまたは複数の新規デバイスの削除手順が指示されます。
# luxadm remove_device /dev/rdsk/c2t1d0s2 WARNING!!! Please ensure that no filesystems are mounted on these device(s). All data on these devices should have been backed up. The list of devices which will be removed is: 1: Box Name "macs1" front slot 1 Please enter 'q' to Quit or <Return> to Continue: stopping: Drive in "macs1" front slot 1....Done offlining: Drive in "macs1" front slot 1....Done Hit <Return> after removing the device(s).
ドライブを取り外し、任意のキーを押します。
対象のディスクドライブの黄色の LED が点滅していることを確認してください。
Drive in Box Name "macs1" front slot 1 Removing Logical Nodes: Removing c2t1d0s0 Removing c2t1d0s1 Removing c2t1d0s2 Removing c2t1d0s3 Removing c2t1d0s4 Removing c2t1d0s5 Removing c2t1d0s6 Removing c2t1d0s7 #