SunVTS 4.0 ユーザーマニュアル

Test Execution オプション

SunVTS では、Test Execution (テスト実行) オプションの変数を設定することで環境をカスタマイズすることができます。

表 5-2 Test Execution オプション

システムオプション 

説明 

Stress 

負荷テストを行います。 

Core File 

コアファイルを作成することができます (SunVTS の bin ディレクトリが書き込み可能な場合)。コアファイル名は core <テスト名>xxxxxx であり、<テスト名> はコアダンプしたテスト名、xxxxxx は、一意のファイル名にするためにシステムによって生成される文字列です。Core File が無効な場合は、エラーの原因となったシグナルを示すメッセージが表示、記録されます (「Log Files ボタン」を参照)。

Max Errors 

1 つのテストに対する許容エラー回数を指定します。ここで指定した回数エラーが発生すると、テストが停止します。0 を指定すると、エラーが発生してもテストが停止することはありません。 

Max Passes 

1 つのテストに対する最大実行回数 (パス数) を指定します。 

Max Time 

1 つのテストに対する最大実行時間を指定します (単位: 分)。 0 を指定すると、制限時間なしになります。 

Number of Instances 

スケーラブルテストに対するインスタンス数を指定します。 

Processor Affinity 

このオプションにより、指定するプロセッサ上でテストを行うことができます。 

Run On Error 

許容エラー回数を指定します。このオプションで指定された回数エラーが発生すると、テストが停止します。 

Verbose 

SunVTS コンソールウィンドウに詳細メッセージを表示します。 


注 -

vtsui.online コマンドから SunVTS を起動した場合は、値がすでに割り当てられているために変更できないオプションがあります。このことにより、オンライン上のシステムに影響するような、オプションの値の変更や設定を行うことを防いでいます。


Test Execution のオプションは、次の 3 つのレベルで適用することができます。

最上位レベルでオプションに値を適用すると、その下のすべてのグループとテストにその値が適用されます。同様に、グループレベルでオプションを設定すると、その値がその下のすべてのサブグループとテストに適用されます。これは、SunVTS のテスト環境をカスタマイズする機能です。 たとえば、Verbose オプションをシステムレベルで無効にし、特定のグループ (特定のテスト) に対してだけ有効にすることができます。これによって、そのグループからの詳細メッセージだけが表示されます。

Test Execution オプションのロックと上書き

ロックと上書き機能を使用して、Test Execution オプションの働きを制御することができます。これらの機能は、ユーザーインタフェースの Advanced メニューから使用します。

ロック

Group Lock (グループロック) を有効 (enabled) にすると、上位のレベルで設定されたオプションが特定のグループやテスト、およびそのグループに属するサブグループやテストに適用されなくなります。同様に Test Lock (テストロック) を設定して、特定のテストのオプション設定を保護することができます。

上書き

Override (上書き) 機能を使用して、ロックによる保護を無効にすることができます。たとえば、System Override (システム上書き) を有効 (enabled) にした場合は、すべてのロックが無効になり、Group Override (グループ上書き) を有効にした場合は、そのグループ下のすべてのロックが無効になります。

ロックと上書きの設定

オプションを設定する手順は、使用する SunVTS ユーザーインタフェースによって異なります。具体的な手順については、以下に示す節を参照してください。