グラフィックステストが行われているフレームバッファーに対して SunVTS を実行すると、誤ったエラーが発生することがあります。OPEN LOOK や CDE を使用している場合は、このエラーは障害ではありません。
グラフィックステストを起動した後に、同じウィンドウで、他のグラフィックスアプリケーションを実行することはできません。
CDE または OPEN LOOK ユーザーインタフェースを使用している場合は、グラフィックテストの Option メニューの Frame Buffer Locking オプションで Enable を選択します。
コマンド行からフレームバッファーテストを実行する場合は、以下のように引数を指定することによって、フレームバッファーのロックを有効にします。
(コマンド行引数についての詳細は、『SunVTS 4.0 テストリファレンスマニュアル』を参照)。
# ./fbtest -o dev=cgthree0,lock=Enable
コンソールモニターの TTY モードで、フレームバッファーテストを行わないでください。フレームバッファーのテストが実行されないことがあります。
vtsui が動作しているフレームバッファーのウィンドウロックを、無効 (ロック解除) にした状態でテストを行っている間に、少しでもマウスを動かすと、誤ったエラーメッセージが表示されることがあります。
複数のフレームバッファー (ディスプレイ) を同時にテストする場合は、以下のような制限があります。
1 つのシステムで複数のフレームバッファーを同時にテストすることはできますが、ウィンドウ環境を実行できるのはコンソールモニターだけです。コンソールモニターは、/dev/fb によって示されるフレームバッファーに接続されているモニターです。
テストが誤ってエラーになることのないように、ウィンドウ環境が動作するフレームバッファーのウィンドウロックは有効にし、他のフレームバッファーのウィンドウロックは無効にする必要があります。
デフォルトでは、SunVTS によってコンソールバッファー (/dev/fb) のウィンドウロックが有効になります。システムに複数のフレームバッファーがある場合は、ウィンドウ環境が動作しているもの以外の、フレームバッファーのロックを無効にしてください。コマンド行からフレームバッファーテストを実行する場合は、コマンド行引数を使用し、ウィンドウロックを有効または無効にすることができます (詳細は、『SunVTS 4.0 テストリファレンスマニュアル』のコマンド行の説明を参照)。たとえば、フレームバッファーテスト (fbtest) を実行する場合は、以下のように lock=Disable/Enable オプションを使用してフレームバッファーのロックを無効にします。
# ./fbtest -o dev=cgthree0,lock=Enable
SunVTS をコンソールモニター以外の画面から起動した場合は、フレームバッファーロック機能を使用することはできません。コンソールモニター用のフレームバッファーロックをオフにする必要があります。 SunVTS ユーザーインタフェースは、フレームバッファーロックが無効になっているモニターには表示されません。