名前 | 形式 | 機能説明 | オプション | 使用例 | ファイル | 関連項目
/usr/sbin/apbootを使用すると/etc/vfstabおよび/etc/systemが編集され、AP メタディスク上または代替パスが設定されていない物理ディスク装置上の、いずれの起動ディスクファイルシステムからでも、システムの起動が可能になります。apboot (1M) コマンドでは、ミラーを持つ起動デバイスとそのミラーの両方が AP コントロールに対応している場合、ミラーとなっている起動デバイスにも AP の機能を使うことができます。
またapboot(1M)は/etc/vfstab および /etc/systemを編集するだけでなく、システムのスワップおよびダンプデバイスの現在の設定状況を検査します。どちらかが起動ディスクのパーティションの 1 つになっていれば、apboot(1M) はswap(1M) またはdump(1M)のいずれか適切な方を呼び出して、スワップおよびダンプデバイスが起動デバイスと一致しているかどうか確認します。
最終的に、apboot(1M) は、OpenBoot PROM (OBP) の boot-device のプロパティを変更し、boot-device (およびそのミラー) に対するすべてのパスが、自動または手動リブート時に参照される順番に記述されるようにします。代替パスが設定されているミラーを持つシステムのデフォルトの参照順は次のとおりです:主ルート、主ミラー、代替ルート、代替ミラー。冗長性と実用性を改良するために以前のバージョンの AP から変更しました。代替パスが設定されているミラーを持たないシステムのデフォルトの参照順は次のとおりです:主ルート、代替ルート。boot-device プロパティの設定を参照するには、eeprom(1M) コマンドを使用します。
以下のオプションをサポートしています。
コマンドを実行せずに処理の内容を表示します。
デフォルトの /etc/system ファイルの代わりに system-name を編集します。
ファイルシステムのデフォルトである /etc/vfstab テーブルの代わりに vfstab-name を使用または編集します。
指定された AP メタディスクに対して起動ディスクのミラー化を定義します。
OpenBoot PROM の boot-device プロパティが自動的に更新されることを抑止します。
指定された AP メタディスクに対して起動ディスクのミラー化の定義を削除します。
/etc/system および /etc/vfstab を編集して、起動ディスクのファイルシステムをメタディスク mc3t0d0上に設定するには、以下のようにします。
apboot mc3t0d0 |
/etc/system および /etc/vfstab を編集し、起動ディスクのファイルシステムを物理パス/dev/dsk/c3t0d0に設定するには、以下のようにします。
apboot c3t0d0 |
起動ディスクのファイルシステムをメタディスク mc3t0d0上に設定し、さらにそのミラーをmc1t0d1上に設定するように/etc/system および /etc/vfstab を編集するには、以下のようにします。
apboot mc3t0d0 apboot -m mc1t0d1 |
例 3 で作成したミラーデバイスに対する代替パスの定義を無効にするには、以下のようにします。
apboot -u mc1t0d1 |
SunOS リファレンスマニュアル の boot(1M), dumpadm(1M), eeprom(1M), swap(1M), system(4), vfstab(4)