ユーザーアカウンティングデータにアプリケーションがアクセスするための API には 2 通りあります。ユーザーアカウンティング情報にアクセスして処理を行うための API については、getutxent(3C) のマニュアルページに記載されています。これらの API は、以前の getutent(3C) ルーチンよりも機能が充実し、移植性に優れています。
古いアプリケーションの中には、アカウンティングファイルに直接アクセスしているものがあります。/var/adm/utmp ファイルおよび /var/adm/wtmp ファイルと、これらに対応するシンボリックリンク /etc/utmp および /etc/wtmp は、サポートされなくなりました。これらのファイルに含まれているデータ形式によって、将来の Solaris オペレーティング環境に制限が生じるためです。これらのファイルを使用しているアプリケーションは、文書化されサポートされている API を使用するように更新する必要があります。
小規模なシステム構成上では、すでに getutent(3C) ファミリのルーチンを使用しているアプリケーションに影響はありません。ただし将来のリリースで大規模システム構成上で使用された場合に、エラーを返す可能性があります。このため、古いコードと新しいコードの両方において、getutent(3C) API ではなく getutxent(3C) ルーチ ンを使用することをお勧めします。