adb(1) ユーティリティは、Solaris 8 オペレーティング環境の将来のバージョンにおいて、新しい mdb(1) ユーティリティへのリンクとして実装される予定です。
mdb(1) のマニュアルページでは、adb(1) との互換モードなど、新しいデバッガ機能について説明されています。この互換モードにおいても、adb(1) と mdb(1) の間には、次のような違いがあります。
mdb(1) では、一部のサブコマンドのテキスト出力形式が異なります。マクロファイルの形式は adb(1) と同じ規則に従っていますが、その他のサブコマンドの出力に依存するスクリプトは、変更しなければならない場合があります。
ウォッチポイントの長さを指定する構文が、mdb(1) と adb(1) とで異なります。adb(1) のウォッチポイントコマンド :w、:a、:p では、整数の長さをバイト単位で指定してコロンとコマンド文字の間に挿入することができます。mdb(1) では、繰り返し回数として、数値を初期アドレスで指定する必要があります。
adb(1) コマンドの場合
123:456w
mdb(1) コマンドの場合
123,456:w
mdb(1) では、/m、 /*m、 ?m、 ?*m 書式指示子はサポートされていないため認識されません。