Solaris 8 ご使用にあたって (Intel 版)

英語以外のロケールに関するバグ情報

英語以外のロケールに関する注意事項およびバグ情報について説明します。

共通デスクトップ環境 (CDE) で一部のギリシア文字が利用できない (バグ ID: 4179411)

CDE 上で正しく動作しないデッドキー (現在位置の前進動作を伴わない文字) 組み合わせがあります。また、ギリシア語ロケールにおいて、カレンダ・マネージャで月の名前が正しく表示されません。

すべての部分ロケールで、カレンダ・マネージャ中の拡張文字を印刷できない (バグ ID: 4285729)

部分ロケールでカレンダ・マネージャを使用している時、拡張文字が正しく印刷されません。

アラビア語と UTF-8 ロケールの英語との間で、テキストをカット&ペーストできない (バグ ID: 4287746)

en_US.UTF-8 のアラビア語入力モードで実行しているアプリケーションまたはウィンドウと、ar_EY.ISO8859-1 のアラビア語入力モードで実行しているアプリケーションまたはウィンドウとの間で、アラビア語テキストをカット&ペーストできません。

ヨーロッパ言語のロケールで Extras ドロップダウンメニューを使用できない (バグ ID: 4298547)

ヨーロッパ言語ロケールの CDE アプリケーションでマウスの右ボタンをクリックしても、Extras ドロップダウンメニューのメニューオプションが表示されません。

日本語およびアジア各国語の UTF-8 ロケールで CTL がサポートされていない (バグ ID: 4300239)

タイ語、アラビア語、ヘブライ語を入力するための CTL (Complex Text Language) サポートが、en_US.UTF-8 およびヨーロッパ言語の UTF-8 ロケールに実装されました。ただし、ja_JP.UTF-8ko.UTF-8 (ko_KR.UTF-8)、 zh.UTF-8 (zh_CH.UTF-8)、 zh_TW.UTF-8 ロケールでは実装されていません。

回避方法: CTL を使用するタイ語、アラビア語、ヘブライ語を入力する必要がある場合は、en_US.UTF-8 ロケールを使用してください。

ワークスペース・メニュー中のスマートカード・メニューオプションがサポートされていない (バグ ID: 4301544)

ワークスペース・メニュー中にスマートカード・アプリケーションのメニューオプションがありますが、これを選択してもスマートカード・アプリケーションが起動されません。

アプリケーションの画面の一部が英語で表示される (バグ ID: 4301212, 4299487)

スマートカード、AnswerBook2、Solaris PDA Sync、Printer Administrator、 ホットキーエディタの各アプリケーションは、一部のユーザーインタフェースやメッセージが英語で表示されます。

Solaris オペレーティング環境と Microsoft Windows の間で dtmail を使用している場合、アラビア語の文字列が正しく表示されない (バグ ID: 4301870)

Solaris オペレーティング環境でのアラビア語サポートは、アラビア語コード ページ ISO8859-6 にもとづいています。一方 Microsoft Windows では、 Microsoft コードページ 1256 をサポートしています。dtmail を使用するときに Solaris オペレーティング環境と Microsoft Windows の 間で文字列を交換できるようにするためには、コードページ変換を行う必要があります。

ギリシア語ロケールの Solstice AdminTool で、ユーザーを追加、削除、変更できない (バグ ID: 4302983)

ギリシア語ロケールでは、AdiminToolTM のユーザーの追加、削除、変更を行う画面が空白で表示されます。

回避方法: スーパーユーザーになって、以下のようにファイルをコピーしてください。


% cp /usr/openwin/lib/locale/C/app-defaults/Admin
  /usr/openwin/lib/locale/el_GR.ISO8859-7/app-defaults/Admin
上記のファイルをコピーした後、ギリシア語ロケールの AdiminTool で、ユーザーを追加、削除、変更できるように なります。

イタリア語ロケールで、フォントダウンローダの「Add」ボタンと「Cancel」ボタンが正しく表示されない (バグ ID: 4303549)

フォントダウンローダをイタリア語ロケールで使用している場合、「Add Printer」 ダイアログ中の「Add」ボタンと「Cancel」ボタンに相当するボタンが「A ...」と表示されます。

正しくは、左側のボタンが「Aggiungi」(Add) ボタンで、右側のボタンが「Annulla」(Cancel) ボタンです。

Sun アラビア語キーボードの文字と Microsoft アラビア語キーボードの文字が互換でない (バグ ID: 4303879)

次の表に、Sun の Solaris アラビア語キーボードと、Microsoft のアラビア語キーボードの相違を示します。

キー 

Sun キーボードの配列 

Microsoft キーボードの配列 

下にハムザ記号が付いているアラビア文字 Lam_alef  

' (右単一引用符) 

アラビア文字の乗算記号 

アラビア文字の除算記号 

アラビア文字 Kasra 

アラビア文字 Kasratan 

‾ (チルド記号) 

アラビア文字 Sukun 

アラビア文字 Kasratan 

{ (左大括弧) 

アラビア文字 Kasra 

} (右大括弧) 

Sukun 

単一下方引用符 

アラビア文字のカンマ 

ISO8859-1 以外のロケールにおけるフォントダウンローダでの印刷 (バグ ID: 4304493)

ISO8859-1 ロケール以外のロケールで、フォントダウンローダを使用して印刷をするには、次の手順を実行してください。

  1. 共通デスクトップ環境 (CDE) にログインします。

  2. コマンド行で fdl と入力して、フォントダウンローダを起動します。

  3. [プリンタ] メニューから [追加] を選択して、プリンタを指定します。

  4. [ダウンロード] メニューから [Font Bundle] を選択します。

    印刷に必要なコードセットに応じて、指定したプリンタにフォントバンドルがダウンロードされます。

SEAM アプリケーションにおいて、英語のメッセージが表示される (バグ ID: 4306619)

インストール時に Kerberos 設定が選択された場合のみ、SEAM は Solaris 8 オペレーティング環境のいくつかのリソースファイルを使用します。

ギリシア語ロケールおよび UTF-8 ロケールで、ユーロ通貨記号が正しくサポート されていない (バグ ID: 4306958, 4305075)

UTF-8 ロケールで AltGr+E キーを押しても、 ユーロ通貨記号が生成されません。

回避方法: UTF-8 ロケールでユーロ通貨記号を入力するには、次の手順を実行してください。

  1. [UTF-8 Input Mode Selection] ウィンドウで [Lookup] を選択します。

  2. [Currency Symbols] を選択します。

  3. ユーロ通貨記号を選択します。


    注 -

    ギリシア語ロケールでは、コンソールのプロンプトで dumpcs と入力し、次にユーロ通貨記号をコピー&ペーストしてください。


ヨーロッパ言語の UTF-8 ロケールで、ソートが正しく機能しない (バグ ID: 4307314)

ヨーロッパ言語の UTF-8 ロケールで、ソートが正しく機能しません。

回避方法: フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、スウェーデン語の UTF-8 ロケールでソートを行う前に、LC_COLLATE 変数をその言語の IS08859-1 ロケールに設定してください。


# echo $LC_COLLATE
>  es_ES.UTF-8
# setenv LC_COLLATE es_ES.IS08859-1

上記のように LC_COLLATE 変数を設定後、ソートを行なってください。

スウェーデン語の dtcalc で 16 進数が正しくサポートされない (バグ ID: 4308864)

16 進数モードで f キーを押すと、Functions が有効になり数値 F として機能しません。

回避方法: dtcalc 上で f キーをクリックしてください。