このマニュアルでは、SBus または PCI-Bus ベースで動作する Sun(TM) Ultra(TM) ワークステーション、Sun Enterprise(TM) サーバー、SunSwift(TM) SBus アダプタ、SunFastEthernet(TM) アダプタ 2.0、SunFastEthernet PCI アダプタの hme ドライバの設定方法について説明します。ndd ユーティリティーを使用してパラメタを設定し、hme ドライバを設定することができます。ndd ユーティリティーで設定したパラメタ値は、システムを再起動すると無効になります。システムを再起動した後でもパラメタ値を有効にするには、/etc/system ファイルまたは /kernel/drv ディレクトリの hme.conf ファイルに、パラメタ値を指定する必要があります。
第 1 章「hme デバイスドライバ」では、hme デバイスドライバの動作速度や動作モード、自動ネゴシエーション、内部トランシーバ、外部トランシーバについて説明します。
第 2 章「パラメタの定義」ではパラメタについて説明します。
第 3 章「パラメタの設定」では、ndd ユーティリティーを使用して hme デバイスドライバのパラメタ値を設定する方法と、/etc/system ファイルや hme.conf ファイルにパラメタ値を指定する方法について説明します。
64 ビット対応の Solaris オペレーティングシステム (Solaris 7 以降) では、/kernel/drv/sparcv9 というディレクトリが存在します。このマニュアルまたはその他のマニュアルで、/kernel/drv と記述されている場合は、/kernel/drv/sparcv9 ディレクトリにも適用されます。
hme ドライバや、FEPS (Fast Ethernet Parallel Port SCSI) ASIC については、以下の資料を参照してください。
『Solaris 8 Sun ハードウェアマニュアル』- hme ドライバについて説明しています。
『IEEE 802.3u Ethernet 規格』- Ethernet 規格についての詳細を説明しています。
以下のマニュアルページ
ndd (1M) のマニュアルページでは、ndd ユーティリティーについて説明しています。
prtconf (1M)、system (4)、driver.conf (4) のマニュアルページでは、/etc/system ファイルや hme.conf ファイルへのパラメタ値の指定方法について説明しています。
このマニュアルで使用する書体と記号について説明します。
表 P-1 このマニュアルで使用している書体と記号
書体または記号 |
意味 |
---|---|
AaBbCc123 |
コマンド名、ファイル名、ディレクトリ名、画面上のコンピュータ出力、コーディング例。 【例】 .login ファイルを編集します。 ls -a を使用してすべてのファイルを表示します。 system% You have mail. |
AaBbCc123 |
ユーザーが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力と区別して表します。 【例】 system% su password: |
AaBbCc123 または ゴシック |
コマンド行の可変部分。実際の名前または実際の値と置き換えてください。 【例】 rm filename と入力します。 rm ファイル名 と入力します。 |
『 』 |
参照する書名を示します。 【例】 『Solaris ユーザーマニュアル』 |
「 」 |
参照する章、節、または、強調する語を示します。 【例】 第 6 章「データの管理」を参照してください。 この操作ができるのは、「スーパーユーザー」だけです。 |
% |
UNIX の C シェルのプロンプト。 【例】 system% |
$ |
UNIX の Bourne シェルと Korn シェルのプロンプト。 【例】 system$ |
# |
スーパーユーザーのプロンプト (シェルの種類を問わない)。 【例】 system# |
¥ |
枠で囲まれたコーディング例で、テキストがページ行幅をこえる場合、バックスラッシュは、継続を示します。 【例】 % grep `^#define ¥ XV_VERSION_STRING' |