-m オプションを指定して pf_stat コマンドまたは nf_stat コマンドを使用すると、ローカルインタフェース pf<inst> に接続された隣接するステーションと、ネットワークから受信されたフレームに関する情報が表示されます。
たとえば、インタフェース pf0 に接続された隣接するステーションに関する情報を表示するには、以下のように入力します。
# <basedir>/pf_stat -m pf0 PhyS Frame Error Lost SA UNA DNA M b43eb2 0 3 <MACアドレス1> <MACアドレス2> <MACアドレス3>
interval (秒単位の問い合わせ間隔) と count (合計問い合わせ回数) を指定することによって、隣接するステーションを動的に監視することができます (アクティブモニター)。最短間隔は 1 秒で、蓄積された統計情報は、問い合わせ 10 回ごとに表示されます。
たとえば、pf0 に接続された隣接するステーションを 10 秒ごとに 1 分間監視する場合は (合計 6 回の問い合わせ)、以下のように入力します。
# <basedir>/pf_stat -m pf0 10 6 PhyS Frame Error Lost SA UNA DNA M c460a6d 0 3 <MACアドレス1> <MACアドレス2> <MACアドレス3> M 27224 0 0 <MACアドレス1> <MACアドレス2> <MACアドレス3> M 27227 0 0 <MACアドレス1> <MACアドレス2> <MACアドレス3> M 27220 0 0 <MACアドレス1> <MACアドレス2> <MACアドレス3> M 2722e 0 0 <MACアドレス1> <MACアドレス2> <MACアドレス3> M 27223 0 0 <MACアドレス1> <MACアドレス2> <MACアドレス3>
-m オプションを指定して pf_stat ユーティリティーを実行すると、ローカルインタフェース pf<inst> に接続されたステーションに関する情報が表示されます。
Phy は、FDDI ネットワークへの物理接続のタイプを示します。この見出しは、管理されているポートの種類に応じて、以下のように変更されます。
PhyS: シングルアタッチステーション、ポート S
PhyA: デュアルアタッチステーション、ポート A
PhyB: デュアルアタッチステーション、ポート B
pf_stat では、Phy 見出しの下に以下のいずれかの状態が返されます。
表 2-4 PHY 見出しの下の pf_stat の状態
状態 |
意味 |
---|---|
NONE |
ポートは切り離されています。 |
M |
ポートは端末集配信装置 (コンセントレータ) のポート M に接続されています。 |
S |
ポートは、シングルアタッチステーションのポート S に接続されています。 |
A |
ポートは、デュアルアタッチステーションのポート A に接続されています。 |
B |
ポートは、デュアルアタッチステーションのポート B に接続されています。 |
interval および count を指定せずに pf_stat や nf_stat を実行した場合は、インタフェースが有効になってから受信された合計 SMT フレーム数が表示されます。interval および count を指定して pf_stat や nf_stat を実行した場合は、最後の問い合わせ以降に受信された SMT フレーム数が表示されます。
SMT フレームに関するより詳細な情報は、pf_smtmon(1M) ユーティリティーまたは nf_smtmon(1M) ユーティリティーを使用して取得することができます。これらのユーティリティーについては、「SMT フレームの監視」を参照してください。
interval および count を指定せずに pf_stat や nf_stat を実行した場合は、インタフェースが有効になってから受信された合計エラーフレーム数が表示されます。interval および count を指定して pf_stat や nf_stat を実行した場合は、最後の問い合わせ以降に受信されたエラーフレーム数が表示されます。エラーフレームは、E (エラー) ビットが設定され、その E ビットがローカルステーションで初めて検出された SMT フレームです。このフレームは、エラーの原因の場所は示しません。エラーフレームが頻繁に発生する場合は、汚れ (光ファイバ) や電気的な干渉 (UTP) など、ネットワーク上にノイズの問題がある可能性があります。
interval および count を指定せずに pf_stat または nf_stat を実行した場合は、インタフェースが有効になってから受信された合計消失フレーム数が表示されます。interval および count を指定して pf_stat または nf_stat を実行した場合は、最後の問い合わせ以降に受信された消失フレーム数が表示されます。消失フレームは、ローカルステーションで受信が異常終了した SMT フレームです。このフレームは、エラーの原因の場所は示しません。消失フレームが多い場合は、汚れ (光ファイバ) や電気的な干渉 (UTP) など、ネットワーク上にノイズの問題がある可能性があります。
ローカルステーションの MAC アドレスが表示されます。
リングで、ローカルステーションから上位に接続された、隣接するステーションの MAC アドレスが表示されます。
リングで、ローカルステーションから下位に接続された、隣接するステーションの MAC アドレスが表示されます。
以下の出力は、以下のコマンドを使用して、シングルアタッチのステーションから取得したものです。FDDI ケーブルを SunFDDI カードから切り離し、再接続することによって疑似的な障害状態が一時的に生成されています。
# <basedir>/pf_stat -m pf0 1 20 PhyS Frame Error Lost SA UNA DNA M c45d5463 1 1b <MACアドレス1> <MACアドレス2> <MACアドレス3> M 27437 0 0 <MACアドレス1> <MACアドレス2> <MACアドレス3> M 27427 0 0 <MACアドレス1> <MACアドレス2> <MACアドレス3> M 27435 0 0 <MACアドレス1> <MACアドレス2> <MACアドレス3> NONE 182f1 0 0 <MACアドレス1> <MACアドレス2> <MACアドレス3> NONE 0 0 0 <MACアドレス1> <MACアドレス2> <MACアドレス3> NONE 0 0 0 <MACアドレス1> <MACアドレス2> <MACアドレス3> M d432 0 7 <MACアドレス1> <MACアドレス2> <MACアドレス3> M 2707e 0 0 <MACアドレス1> <MACアドレス2> <MACアドレス3> PhyS Frame Error Lost SA UNA DNA M c46e5ce7 1 22 <MACアドレス1> <MACアドレス2> <MACアドレス3> M 27228 0 0 <MACアドレス1> <MACアドレス2> <MACアドレス3> M 27230 0 0 <MACアドレス1> <MACアドレス2> <MACアドレス3> M 27227 0 0 <MACアドレス1> <MACアドレス2> <MACアドレス3> M 2722e 0 0 <MACアドレス1> <MACアドレス2> <MACアドレス3> M 2722c 0 0 <MACアドレス1> <MACアドレス2> <MACアドレス3> M 27228 0 0 <MACアドレス1> <MACアドレス2> <MACアドレス3> M 27231 0 0 <MACアドレス1> <MACアドレス2> <MACアドレス3> M 2722b 0 0 <MACアドレス1> <MACアドレス2> <MACアドレス3> M 27227 0 0 <MACアドレス1> <MACアドレス2> <MACアドレス3>
この例では、以下の事項を示しています。
蓄積された統計情報は、問い合わせ 10 回ごとに自動的に表示されます。
PhyS=NONE とフレームアクティビティの消失の組み合わせは、ステーションがネットワークから切り離されていることを示します。