GSS-API のプログラミング

コンテキストの削除とデータの解放

すべてのメッセージを送受信し、終了した後、起動側と受け入れ側のアプリケーションは両方とも gss_delete_sec_context() で共有コンテキストを破壊する必要があります。gss_delete_sec_context() はコンテキストに関連するローカルのデータ構造体を削除します。次に、gss_delete_sec_context() の形式を示します。


OM_uint32 gss_delete_sec_context (
OM_uint32    *minor_status,
gss_ctx_id_t *context_handle,
gss_buffer_t output_token)
minor_status

実際の機構から戻される状態コード。

context_handle

削除されるコンテキスト。

output_token

GSS_C_NO_BUFFER に設定します。

詳細は、gss_delete_sec_context(3GSS) のマニュアルページを参照してください。

用心のため、アプリケーションは GSS-API データ用に割り当てたデータ領域をすべて解放するべきです。このような関数には、gss_release_buffer()gss_release_cred()gss_release_name()、および gss_release_oid_set() があります。詳細は、それぞれのマニュアルページを参照してください。