GSS-API のプログラミング

委託

可能であれば、コンテキスト起動側はコンテキスト受け入れ側がプロクシとして動作するように要求できます。この場合、受け入れ側は起動側の代わりに別のコンテキストを起動できます。このような委託の例としては、マシン A 上のユーザーがマシン B に rlogin し、次に、マシン B からマシン C に rlogin するなどです (図 1–8 を参照)。委託された資格がマシン B をマシン A として識別するか、あるいは、マシン A の代わりに動作しているマシン B と識別するかは、機構によって異なります。

図 1–8 資格の委託

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委託が許可されると、ret_flags に値 GSS_C_DELEG_FLAG が設定されます。受け入れ側は委託された資格を gss_accept_sec_context()delegated_cred_handle 引数として受け取ります。資格の委託はコンテキストのエクスポートとは異なります (コンテキストのエクスポートとインポート を参照)。その違いのひとつは、アプリケーションはその資格を一度に複数回委託できますが、コンテキストは一度に 1 つのプロセスでしか保持されません。