GSS-API のプログラミング

名前型

名前型とは、関連する名前の形式のことです。名前と名前型についての詳細は、名前OIDを参照してください。次に、GSS-API がサポートする名前型を示します。これらはすべて gss_OID 型です。

表 B–5 名前型

名前型 

意味 

GSS_C_NO_NAME 

GSS_C_NO_NAME (推奨されるシンボリック名) は、名前の転送で使用されるパラメータの特定の値に名前が渡されないことを意味する。

GSS_C_NO_OID 

実際のオブジェクト識別子ではなく、NULL の入力値に相当する。指定した場合、関連する名前が機構に固有なデフォルトの印刷可能な構文に基づいて解釈されることを示す。 

GSS_C_NT_ANONYMOUS 

匿名を指定する方法として提供される。この名前型と比較することによって、その名前が匿名のプリンシパルを参照するかどうかを機構に依存しない方法で決定できる。 

GSS_C_NT_EXPORT_NAME 

gss_export_name() 関数でエクスポートされた名前。

GSS_C_NT_HOSTBASED_SERVICE 

ホストコンピュータと関連するサービスを表す。この名前型は 2 つの要素「サービス (service)」と「ホスト名 (hostname)」からなり、service@hostname の形式を取る。

GSS_C_NT_MACHINE_UID_NAME 

ローカルシステム上のユーザーの、数値によるユーザー識別子を示す。解釈の方法は OS に固有である。gss_import_name() 関数はこの UID を username に解釈処理し、ユーザー名形式として扱う。

GSS_C_NT_STRING_STRING_UID_NAME 

ローカルシステム上のユーザーの数値によるユーザー識別子を表す数字文字列を示す。解釈の方法は OS に固有である。この名前型はマシン UID 形式に似ているが、バッファにはユーザー ID を表す文字が入っている。 

GSS_C_NT_USER_NAME 

ローカルシステム上の指定されたユーザー。解釈の方法は OS に固有である。username の形式を取る。