システムインタフェース

はじめに

目的

このマニュアルは、SunOSTM ライブラリが提供するシステムインタフェースの情報について記してあります。このマニュアルでは、プログラムの書き方ではなく、プログラムを動作させるために必要なその他の要素について重点的に説明しています。

対象読者と前提条件

このマニュアルは、一般のプログラマの方を対象としています。システムソフトウェアの開発に従事しているような専門的なプログラマの方には、情報が不十分な場合もあります。

このマニュアルでは、端末の使用方法、UNIX システムのエディタ、UNIX システムのディレクトリとファイル構造についての知識を前提としています。これらの基本ツールと概念については、『OpenWindows ユーザーズガイド』を参照してください。

C 言語との関係

SunOS システムは多くのプログラミング言語をサポートしていますが、特に C 言語とは、非常に密接な関係があります。

SunOS のコードの大部分は C 言語で書かれています。そのため、このマニュアルは、C 以外の言語をご使用の方にもお使いいただけるよう意図されていますが、ほとんどの例では C 言語が想定されています。

ハードウェアとソフトウェアの依存関係

アドレスなどのハードウェア固有の情報を除き、このマニュアルの大部分は、SolarisTM 8 オペレーティング環境およびその互換バージョンが動作するあらゆるコンピュータに適用できます。

ご使用中のシステム環境でコマンドの動作が異なる場合は、動作しているソフトウェアのリリースが異なっている可能性があります。また、コマンドが存在しないような場合は、そのコマンドが収められているパッケージがシステムにインストールされていない可能性があります。使用できるコマンドについては、システム管理者に確認してください。

コマンドのリファレンス

このマニュアルでは、コマンドが初めて言及される場合は、そのコマンドが記述されているマニュアルページのセクション番号を、コマンドの後に ( ) で示しています。

例えば、「priocntl(2) を参照」と記されている場合は、Solaris 8 Reference Manual Collection のセクション 2 (System Calls) 内の、priocntl のページを参照してください。

例に記述されている情報について

このマニュアルでは、できるだけ各端末で出力される情報と同じ情報を掲載するようにしていますが、システムによっては、若干違って出力される場合もあります。マシン固有の構成によって出力に違いが出る場合もあります。

Sun のマニュアルの注文方法

専門書を扱うインターネットの書店 Fatbrain.com から、米国 Sun MicrosystemsTM, Inc. (以降、SunTM とします) のマニュアルをご注文いただけます。

マニュアルのリストと注文方法については、http://www1.fatbrain.com/documentation/sun の Sun Documentation Center をご覧ください。

Sun のオンラインマニュアル

http://docs.sun.com では、Sun が提供しているオンラインマニュアルを参照することができます。マニュアルのタイトルや特定の主題などをキーワードとして、検索をおこなうこともできます。

表記上の規則

このマニュアルでは、次のような字体や記号を特別な意味を持つものとして使用します。

表 P-1 表記上の規則

字体または記号 

意味 

例 

AaBbCc123

コマンド名、ファイル名、ディレクトリ名、画面上のコンピュータ出力、コード例を示します。 

.login ファイルを編集します。

ls -a を使用してすべてのファイルを表示します。

system%

AaBbCc123

ユーザーが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力と区別して示します。 

system% su

password:

AaBbCc123

変数を示します。実際に使用する特定の名前または値で置き換えます。 

ファイルを削除するには、rm filename と入力します。

『 』 

参照する書名を示します。 

『コードマネージャ・ユーザーズガイド』を参照してください。 

「 」 

参照する章、節、ボタンやメニュー名、強調する単語を示します。 

第 5 章「衝突の回避」を参照してください。 

この操作ができるのは、「スーパーユーザー」だけです。 

¥ 

枠で囲まれたコード例で、テキストがページ行幅を超える場合に、継続を示します。 

sun% grep `^#define ¥
  XV_VERSION_STRING'

ただし AnswerBook2TM では、ユーザーが入力する文字と画面上のコンピュータ出力は区別して表示されません。

コード例は次のように表示されます。

[ ] は省略可能な項目を示します。上記の例は、filename は省略してもよいことを示しています。

| は区切り文字 (セパレータ) です。この文字で分割されている引数のうち 1 つだけを指定します。

キーボードのキー名は英文で、頭文字を大文字で示します (例: Shift キーを押します)。ただし、キーボードによっては Enter キーが Return キーの動作をします。

ダッシュ (-) は 2 つのキーを同時に押すことを示します。たとえば、Ctrl-DControl キーを押したまま D キーを押すことを意味します。

一般規則