ソケット

ソケットは、2 つのプロセス間のポイントツーポイントの双方向通信を提供します。ソケットは、非常に多くの目的に使用でき、プロセス間およびシステム間通信の基本構成要素です。ソケットは、名前を結合できる通信の終端です。ソケットは、1 つの型と 1 つ以上の関連プロセスを持ちます。

ソケットは通信ドメインに存在します。ソケットドメインは、アドレッシング構造と一連のプロトコルを提供する抽象的なものです。ソケットは、同じドメイン内のソケットとだけ接続します。23 個のソケットドメインが識別されていて (<sys/socket.h> を参照)、SunOS 5.8 およびその互換オペレーティング環境では通常は UNIX ドメインとインターネットドメインだけが使用されます。

ソケットは、IPC の他の形態と同様に、1 つのシステム上のプロセス間の通信に使用できます。UNIX ドメイン (AF_UNIX) は、1 つのシステム上のソケットアドレス空間を提供します。UNIX ドメインのソケットは、UNIX パスで名前を指定されます。UNIX ドメインのソケットについての詳細は、『ネットワークインタフェース』の「UNIX ドメインソケット」を参照してください。ソケットは、異なるシステムにあるプロセス間の通信に使用することもできます。接続されているシステム間のソケットアドレス空間をインターネットドメイン (AF_INET) と言います。インターネットドメイン通信は、TCP/IP インターネットプロトコルを使用します。インターネットドメインソケットについては、『ネットワークインタフェース』の「ソケットインタフェース」を参照してください。