ユーザー定義文字を利用した文章などを電子メールで送信する場合、受信側にも同様なユーザー定義文字環境がないと、表示されなかったり、文字化けを起こしたり、別の文字として表示されたりする問題が発生します。送信の際には、このことを考慮して送信する必要があります。外部の宛先に電子メールを送信する場合は、ユーザー定義文字の使用を避けてください。
ユーザー定義文字の編集では、複数のフォントファイルが変更されます。このため、作成したユーザー定義文字フォントファイルを直接読み込んで編集すると、各フォント間の整合性が取れなくなります。
四角形・多角形・円は、内部を塗りつぶして作成されます。白抜きの文字を作成する場合は、以下の例を参考にしてください。
例: 白丸を作成する
アウトラインモードの場合
1. 大きな円を描画します。
2. 内部に少し小さな円を描画します。
3. 範囲指定モードになり、内部の円を指定します。
4. 編集メニューから反転を選択します。
ビットマップモードの場合
1. 大きな円を描画します。
2. 消しゴムを使用して白抜きにしたい部分を消します。あるいは、範囲指定モードで白抜きにしたい部分を指定し、編集メニューから削除を選択します。
ユーザー定義文字を Type1 形式で保存するフォントファイルにはヒント情報が登録されません。このため解像度の低いデバイス (ディスプレイなど) 上での表示や、印刷時のサイズによって、以下の問題が発生します。これは、アウトラインをビットマップにマップする時に発生する丸めの影響です。
離れている点が同じ点として表示・印刷されることがあります。
一部が表示・印刷されないことがあります。
回避方法: アウトラインモードで描画位置を離して描画するか、ビットマップモードで編集してください。
ビットマップモードで編集すると、アウトラインはビットマップから取り出します。このためアウトラインの幅が太くなります。
ビットマップモードで編集する場合のサイズ変更は、一覧表の表示メニューから指定できます。また、生成するアウトラインは、編集したビットマップを元にアウトラインを生成します。
ビットマップモードで移動またはコピーを行うと、指定した領域の前景 (黒い部分) だけでなく、背景 (白い部分) も移動またはコピーします。
リソース utUDCBDFSize でビットマップフォントのサイズを指定する場合は、12、14、16、20、24 の中から指定してください。また、サイズ 14 はデフォルト値なので、必ずこれを含めるようにしてください。
例: *utUDCBDFSize: 12,14,20
リソース utUDCBDFSize の設定内容は、オプションダイアログ上の「アウトラインから生成されるビットマップサイズ」の設定内容より優先されます。オプションダイアログ上で、オンになっているサイズのチェックボックスをオフにすることによって、生成されるビットマップサイズの種類を減らすことはできますが、オフになっているサイズのチェックボックスをオンにしても、そのサイズのビットマップファイルは生成されません。
一般の Type1 フォントの編集はサポートしていません。
BDF/PCF フォントを読み込んだ場合、一覧表の印刷はサポートしていません。
キャンバス上の次ボタンや前ボタンでは、ページを越えることはできません。
回避方法: 一覧表上でページをめくり、登録したいコードポイントをカーソルで指定してください。
ユーザー定義文字を登録する場合のアウトラインモードでの編集で、キャンバスの有効範囲を越えて文字を描画できてしまいますが、キャンバスの有効範囲内に描画するようにしてください。
フォントファイルを読み込んだ場合、UTF-8 でのコードポイントの表示はサポートしていません。