この章では、PGX グラフィックスアクセラレータの画面解像度を変更する方法について説明します。
m64config ユーティリティーを使用して、PGX および関連するグラフィックスハードウェアの画面解像度を変更することができます。オプションはコマンド行で指定されます。指定されたオプションを OWconfig ファイルに保存して、ウィンドウシステムのセッションやシステムの再起動の後も持続させることが可能です。
m64config ユーティリティーを使用して、以下の指定が可能です。
ビデオモード (画面解像度とリフレッシュレート)
OWconfig ファイルの更新
すべてのオプションの値をデフォルトの値にリセット
OWconfig ファイルに保存されているすべての PGX のオプションの現在値を表示
PGX のハードウェアの構成を表示
m64 は、PGX グラフィックスアクセラレータの UNIX デバイス名です。
表 5-1 に、PGX グラフィックスアクセラレータがサポートする画面解像度を示します。
表 5-1 PGX がサポートする画面解像度
画面解像度 |
垂直 リフレッシュレート |
説明 |
---|---|---|
1600 x 1000 |
76 Hz |
ノンインタレース |
1600 x 1000 |
66 Hz |
ノンインタレース |
1440 x 900 |
76 Hz |
ノンインタレース |
1280 x 1024 |
76 Hz |
ノンインタレース |
1280 x 1024 |
75 Hz |
ノンインタレース |
1280 x 1024 |
67 Hz |
ノンインタレース |
1280 x 1024 |
60 Hz |
ノンインタレース |
1280 x 800 |
76 Hz |
ノンインタレース |
1152 x 900 |
76 Hz |
ノンインタレース |
1152 x 900 |
66 Hz |
ノンインタレース |
1024 x 768 |
75 Hz |
ノンインタレース |
1024 x 768 |
70 Hz |
ノンインタレース |
1024 x 768 |
60 Hz |
SVGA (ノンインタレース) |
800 x 600 |
75 Hz |
ノンインタレース |
768 x 575 |
50 Hz |
PAL (インタレース) |
640 x 480 |
60 Hz |
NTSC (インタレース) |
特定の解像度をモニターがサポートしているかどうかを確認する目的などで、画面解像度を一時的に変更する方法を以下に示します。
# /usr/sbin/m64config -res ビデオモード try |
表 5-2 に、ビデオモードのオプションを示します。ビデオモードを確認し、10 秒以内に y を入力してください。
表 5-2 PGX の画面解像度の形式
ビデオモード 幅 x 高さ x 垂直周波数 |
記号名 |
解像度 |
---|---|---|
1600x1000x76 |
|
1600 x 1000、76 Hz |
1600x1000x66 |
|
1600 x 1000、66 Hz |
1440x900x76 |
|
1440 x 900、76 Hz |
1280x1024x76 |
1280 |
1280 x 1024、76 Hz |
1280x1024x75 |
|
1280 x 1024、75 Hz |
1280x1024x67 |
|
1280 x 1024、67 Hz |
1280x1024x60 |
|
1280 x 1024、60 Hz |
1280x800x76 |
|
1280 x 800、76 Hz |
1152x900x76 |
1152 |
1152 x 900、 76 Hz |
1152x900x66 |
|
1152 x 900、66 Hz |
1024x768x75 |
|
1024 x 768、75 Hz |
1024x768x70 |
|
1024 x 768、70 Hz |
1024x768x60 |
svga |
1024 x 768、60 Hz |
800x600x75 |
|
1024 x 600、75 Hz |
768x575x50i |
pal |
768 x 575、50 Hz、インタレース |
640x480x60i |
ntsc |
640 x 480、60 Hz、インタレース |
|
none |
デバイスに合わせてプログラムされた現在のビデオモード |
たとえば画面解像度を 1152 x 900、76 Hz にする場合には、以下の例のどちらかを入力してください。
以下に、幅 x 高さ x 垂直周波数の形式の使用例を示します。
# /usr/sbin/m64config -res 1152x900x76 try |
以下に、記号名形式の使用例を示します。
# /usr/sbin/m64config -res 1152 try |
PGX のハードウェア構成の情報を表示するには、以下のように入力してください。
# /usr/sbin/m64config -prconf |
ハードウェア構成の情報を表す典型的な表示例を、以下に示します。
--- Hardware Configuration for /dev/fbs/m640 --- ASIC: version 0x41004754 DAC: version 0x0 PROM: version 0x0 Card possible resolutions: 640x480x60, 800x600x75, 1024x768x60 1024x768x70, 1024x768x75, 1280x1024x75, 1280x1024x76 1280x1024x60, 1152x900x66, 1152x900x76, 1280x1024x67 960x680x112S, 960x680x108S, 640x480x60i, 768x575x50i, 1280x800x76 1440x900x76, 1600x1000x66, 1600x1000x76, vga, svga, 1152, 1280 Monitor possible resolutions: 720x400x70, 720x400x88, 640x480x60 640x480x67, 640x480x72, 640x480x75, 800x600x56, 800x600x60 800x600x72, 800x600x75, 832x624x75, 1024x768x87, 1024x768x60 1152x900x76, 1280x1024x67, 960x680x112S, vga, svga, 1152, 1280 stereo Current resolution setting: 1280x1024x76 Current depth: 8 |
この章では、m64config ユーティリティーの簡単な例を 2 つ紹介しているだけです。m64config についての詳細は、m64config のマニュアルページを参照してください。
3D アプリケーションを PGX フレームバッファー上で実行することによって、不正確な描画やウィンドウシステムのクラッシュなどの障害が発生する場合があります。
これらの障害を回避するには、3D アプリケーションを実行する前に XGLNOPEX 環境変数を設定します。
setenv XGLNOPEX |
この環境変数には、特定の値を入力しないでください。