cdtest は、CD を読み取ることによって CD-ROM 装置を検査します。
このテストは、スケーラブルテストではありません。
CD の各トラックは、以下のように分類されます。
モード 1 は、エラー検出・訂正コード (288 バイト) を使用します。
モード 2 は、そのスペースを補助データ用、またはオーディオトラックとして使用します。
テストを開始する前に、CD ディスクをドライブにセットします。表 7-1 の CD タイプの説明を参照してください。
cdtest は、ボリュームマネージャーが動作していない場合でも CD-ROM ドライブをテストします。ボリュームマネージャーが動作しており、CD-ROM ドライブにディスクがセットされていない場合は、テストを選択する前にドライブに媒体をセットするように求められます。
ディスクをドライブに入れずに実行すると、テストは失敗します。
ダイアログボックスを表示するには、システムマップにあるテスト名を右クリックし、Test Parameter Options を選択します。システムマップにこのテスト名が表示されない場合は、グループツリーを展開すると表示される場合があります。展開しても表示されない場合は、このテストに合ったデバイスがシステムに含まれていない可能性があります。詳細は、『SunVTS 4.1 ユーザーマニュアル』を参照してください。
オプション |
説明 |
---|---|
CD Type |
テストする CD の種類を CD Type メニューから選択します。選択することができる CD の種類は、pdo、multi-session です。デフォルトは other です。接続テストモードでは、オプション値として other が示されます。 注 - テストに使用するディスクに対応する種類を選択してください。 |
% Data/Track |
各トラック上でテストするデータの割合を、百分率で指定します。1 から 100 までの値を入力して割合を指定します。オンラインと接続テストモードでは、オプション値として 2 % が示されます。 |
Read Mode |
読み取りモードとして、Random (ランダム) または Sequential (連続) を指定します。ランダムモードでは、データブロックは任意のトラック位置から読み取られます。連続モードでは、データブロックは順番に読み取られます。どちらのモードでも、読み取られるブロックの合計数は、%_of_data オプションによって決定されます。オンラインと接続テストモードでは、オプション値として Random が示されます。 |
Audio Test |
オーディオテストを有効または無効にします。オーディオ出力を聞くには、CD プレイヤのオーディオジャックにヘッドホンまたはスピーカーを接続する必要があります。接続テストモードでは、デフォルト値として disable が示されます。 |
Volume |
音量を調節します。このフィールドには、0 から 255 までの値を入力します。オンラインと接続テストモードでは、デフォルト値として 125 が示されます。 |
cdtest は、接続テスト (Connection Test) と機能テスト (Functional Test) の両方のモードをサポートしています。
表 7-2 cdtest のテストモード
テストモード |
サポート |
説明 |
---|---|---|
接続テスト |
○ |
システムに CD-ROM ドライブが正しく接続および設定されているかテストします。 |
機能テスト (オフライン) |
○ |
デバイスがビジーのときにエラーと記録されること以外は、オンラインモードのテスト内容と同じです。これは、機能テストモードで SunVTS のテストをする場合はすべての資源が使用可能であることが前提となっており、デバイスが使用できないということは障害が発生しているとみなされるためです。 |
機能テスト (オンライン) |
○ |
CD-ROM ドライブに入れたディスクにアクセスして内容を読み取ることにより、ドライブの機能を照合します。ディスクにオーディオ情報が含まれ、オーディオテストが可能な場合は、再生を試みます。実際に読み取るのはディスク情報のごく一部ですが、この量はドライブ機能のテストには十分であり、テストの実行時間は不必要に長くならないようになっています。 テスト時にデバイスがビジーの場合は、このデバイスがテストに使用できない状態にあることを示すメッセージを表示してから、テストを終了します。このビジーによる終了は、パスおよびエラーの回数にはまったく影響を与えません。 |
/opt/SUNWvts/bin/cdtest 標準引数 -o dev=raw デバイス名, mode=モード, read=random|sequential,data=テストデータ率,vol=音量, audio=enable|disable,type=CDの種類
表 7-3 cdtest のコマンド行構文
引数 |
説明 |
---|---|
dev=raw_デバイス名 |
テストする raw デバイスの名前を指定します。 |
read=random|sequential |
ランダムまたは逐次の読み取り方法を指定します。 |
data=テストデータ率 |
テストするデータの割合を百分率で指定します。0 〜 100 %を指定することができます。 |
vol=音量 |
音量を調節します。0 〜 255 を指定することができ、デフォルトは 255 です。 |
audio=enable|disable |
オーディオテストを有効または無効にします。オーディオ出力を聞くには、CD プレイヤーのオーディオジャックに、ヘッドホンまたはスピーカを接続する必要があります。 |
type=CD_の種類 |
テストに使用する CD の種類を指定します。指定可能な値は、pdo、multi-session、sunos、other です。デフォルトは other です。 |
64 ビットのテストは、sparcv9 サブディレクトリに格納されています (/opt/SUNWvts/bin/sparcv9/テスト名)。このディレクトリにテストが存在しない場合は、そのテストは、32 ビットのテストとしてだけ実行することができます。詳細は、「32 ビットテストと 64 ビットテスト」を参照してください。