ループバックコネクタは、通信ポートをテストするためのコネクタです。一部の通信接続をショートさせた (ループバック) プラグ、またはポート間ケーブルの形態になっています。
シリアルポートテストを正しく機能させるには、ループバックコネクタを正しく結線し、しっかりと接続する必要があります。結線不良、はんだ付け不良、ループバックコネクタの接続忘れなどがあると、誤った診断エラーメッセージの原因になります。
システムのテストで通常使用されるループバック用のプラグとケーブルのピン割り当ての一覧を以下の表に示します。
表 A-1 ループバックプラグのピン接続
信号名 |
EIA |
CCITT # |
RS-449 "A" |
RS-449 "B" |
DIN 8 8 ピン丸型 |
DB9 9 ピン |
DB25 25 ピン |
方向 |
アルファ ID |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
シャーシ・ フレーム接地 |
AA |
101 |
1 |
NC* |
NC* |
NC* |
1 |
なし |
AA |
データ送信 (TxDa) |
BA |
103 |
4 |
22 |
3 |
3 |
2 |
出力 |
BA |
データ受信 (RxDa) |
BB |
104 |
6 |
24 |
5 |
2 |
3 |
入力 |
BB |
送信要求 (RTSa) |
CA |
105 |
7 |
25 |
6 |
7 |
4 |
出力 |
CA |
送信可 (CTSa) |
CB |
106 |
9 |
27 |
2 |
8 |
5 |
入力 |
CB |
データセットレディ (DSRa) |
CC |
107 |
11 |
29 |
NC* |
6 |
6 |
入出力 |
CC |
信号接地 (SG) |
AB |
102 |
19 |
NC* |
4 |
5 |
7 |
なし |
AB |
データ キャリア 検出 (DCDa) |
CF |
109 |
13 |
31 |
7 |
1 |
8 |
入力 |
CF |
送信クロック IN(TRxCa) |
DB |
114 |
5 |
23 |
NC* |
NC* |
15 |
入力 |
DB |
受信クロック IN(RTxCa) |
DD |
115 |
8 |
26 |
8 |
NC* |
17 |
入力 |
DD |
データ端末レディ (DTRa) |
CD |
108 |
12 |
30 |
1 |
4 |
20 |
出力 |
CD |
外部クロック OUT(TRxCa) |
DA |
113 |
17 |
35 |
NC* |
NC* |
24 |
出力 |
DA |
データキャリア検出 2 (DCDb) |
SCF |
122 |
NC* |
NC* |
NC* |
NC* |
12 |
入力 |
SCF |
送信可 2 (CTSb) |
SCB |
121 |
NC* |
NC* |
NC* |
NC* |
13 |
入力 |
SCB |
データ送信 2 (TxDb) |
SBA |
118 |
NC* |
NC* |
NC* |
NC* |
14 |
出力 |
SBA |
データ受信 2 (RxDb) |
SBB |
119 |
NC* |
NC* |
NC* |
NC* |
16 |
入力 |
SBB |
送信要求 2 (RTSb) |
SCA |
120 |
NC* |
NC* |
NC* |
NC* |
19 |
出力 |
SCA |
注: *NC = 接続なし
単一ポート用の RS-232 および RS-423 ループバックプラグは、特別に結線された DB-25 オスコネクタです。このコネクタは、テストするシステムの背面にあるシリアルポートに接続します。
図 A-2 を参照して、25 ピンの RS-232 または RS-423 の 2 つのポートを接続するループバックケーブルを結線してください (2 つの DB-25 の接続)。ループバックケーブルは、テストするシステムの背面にある一対のシリアルポートに接続します。コネクタはともにオスです。
8 ピンの丸型 DIN RS-232 または RS-423 の 2 つのポートを接続するループバックケーブルを結線してください。コネクタはともにオスです。
ピン 8 (受信クロック IN (DD)) は接続しません。
8 ピンの丸型オス DIN RS-232 および RS-423 の単一ポートループバックプラグを作成してください。
ピン 8 (受信クロック IN (DD)) は接続しません。
ほとんどのシステムでは、25 ピンのポート A からポート B へのループバックプラグを結線してください。
周辺装置に接続する通信ポートがシステムに 1 つしかない場合は、その通信ポート用にオスの 25 ピンループバックプラグを作成してください。
96 ピンコネクタの入手方法については、購入先に問い合わせてください (パーツ番号: 370-1366)。
96 ピンコネクタの入手方法については、購入先に問い合わせてください (パーツ番号: 370-1381) 。
2 つの 37 ピン RS-449 同期ポートを接続するループバックケーブルを結線してください。
オスの 37 ピンループバックプラグを作成する場合は、下図のように結線してください。このプラグの入手方法については、購入先に問い合わせてください (パーツ番号: 530-1430) 。
オスの 9 ピン RS-232 および RS-423 単一ポートループバックプラグを作成してください。
メスの 9 ピン RS-232 および RS-423 単一ポートループバックプラグを作成してください。pcmciatest には、このループバックプラグを使用してください。
9 ピンの RS-232 または RS-423 ポートから 25 ピンの RS-232 または RS-423 ポートへのループバックケーブルを結線してください。コネクタはともにオスです。
ともに 9 ピンの RS-232 または RS-423 ポートを接続するループバックケーブルを結線してください。コネクタはともにオスです。
このケーブルの、サンのパーツ番号はありません。
標準の 2 つの RJ-45 コネクタを使用し、ピン 1 とピン 1、ピン 2 とピン 2 というようにしてすべてのピンを接続します。このループバックは「ストレートスルー」接続です。