特記事項: eri FastEthernet デバイスドライバ

非対話モードと対話モード

ndd ユーティリティーは、以下の 2 種類のモードで使用することができます。

非対話モードでは、ndd ユーティリティーを呼び出して特定のコマンドを実行します。コマンドが実行されると、ユーティリティーは終了します。対話モードでは、ndd ユーティリティーを使用して複数のパラメタ値を取得または設定することができます。詳細は、ndd(1M) のマニュアルのページを参照してください。

非対話モードで ndd ユーティリティーを使用する

  1. パラメタ値を変更するには、-set オプションを使用します。

    -set オプションを指定して ndd ユーティリティーを呼び出すと、ユーティリティーは指定された値をドライバに引き渡し、この値をパラメタに割り当てます。値には、/dev/eriドライバインスタンスを、名称まで含めて指定します。


    % ndd -set /dev/eri パラメタ値

  1. パラメタ値を表示するには、パラメタ名だけを指定し、値を省略します。

    -set オプションを省略すると、照会とみなされます。ndd ユーティリティーは指定されたドライバインスタンスを照会し、指定されたパラメタの値を取り出し、表示します。


    % ndd /dev/eri パラメタ名

対話モードで ndd ユーティリティーを使用する

  1. 対話モードでパラメタ値を変更するには、以下のように ndd eri を指定します。

    ndd ユーティリティーは、パラメタ名の入力を要求するプロンプトを表示します。


    % ndd /dev/eri
    name to get/set? (パラメタ名を入力します。
                       ? を入力するとパラメタの一覧が表示されます。)

    パラメタ名を入力すると、ndd ユティリティーはパラメタ値の入力を要求するプロンプトを表示します。表 3-1 から 表 3-8 を参照してください。

  1. eri ドライバで使用することができるすべてのパラメタを表示するには、以下のように入力します。

    % ndd /dev/eri ¥?

    (パラメタの詳細は、表 3-1表 3-8 を参照してください。)


    例 4-1 eri ドライバが対応しているすべてのパラメタの一覧表示


    example# ndd /dev/eri ¥? 
    ?                             (read only)
    transceiver_inuse             (read only)
    link_status                   (read only)
    link_speed                    (read only)
    link_mode                     (read only)
    ipg1                          (read and write)
    ipg2                          (read and write)
    use_int_xcvr                  (read and write)
    pace_size                     (read and write)
    adv_autoneg_cap               (read and write)
    adv_100fdx_cap                (read and write)
    adv_100hdx_cap                (read and write)
    adv_10fdx_cap                 (read and write)
    adv_10hdx_cap                 (read and write)
    autoneg_cap                   (read only)
    100T4_cap                     (read only)
    100fdx_cap                    (read only)
    100hdx_cap                    (read only)
    10fdx_cap                     (read only)
    10hdx_cap                     (read only)
    lp_autoneg_cap                (read only)
    lp_100fdx_cap                 (read only)
    lp_100hdx_cap                 (read only)
    lp_10fdx_cap                  (read only)
    lp_10hdx_cap                  (read only)
    instance                      (read and write)
    lance_mode                    (read and write)
    ipg0                          (read and write)
    example# 

強制モードの設定

強制モード (自動ネゴシエーション不可) を設定する方法を説明します。

ローカルトランシーバの機能から 1 つを選択して、強制モードに設定する。
  1. 4 つある機能 (adv_100fdx_capadv_100hdx_capadv_10fdx_capadv_10hdx_cap) から 1 つを選択し、その値を 1 に設定します。

    ローカルトランシーバの機能を複数選択した場合は、優先順位の最も高い機能が選択されます。

  2. ハードウェアが通知するローカルトランシーバの機能として、自動ネゴシエーション不可を示す強制モード=0を設定します (adv_autoneg_cap 0)。

    この章の「対話モードで ndd ユーティリティーを使用する」の説明に従って、ndd ユーティリティーを使用してください。

自動ネゴシエーションモード

自動ネゴシエーションモードに設定する
  1. 遠隔システムに通知する機能として、4 つある機能 (adv_100fdx_capadv_100hdx_capadv_10fdx_capadv_10hdx_cap) から 1 つ以上を選択し、その値を 1 に設定します。

  2. ハードウェアが通知するローカルトランシーバの機能に対して、自動ネゴシエーション可を示す 1 を設定します (adv_autoneg_cap 1)。

    この章の 「対話モードで ndd ユーティリティーを使用する」の説明に従って、ndd ユーティリティーを使用してください。