Solaris のアカウンティングソフトウェアが Solaris 8 6/00 リリースで更新されました。ここで説明する情報は、『Solaris のシステム管理 (第 2 巻)』の「アカウンティングの設定と管理作業」におけるシステムアカウンティングによるリソースの管理についての情報を補足するものです。
アカウンティングの拡張によって、一般的なアカウンティングデータのグループを表す、新しい可変長の汎用アカウンティングファイル形式が導入されました。また、カーネルがさまざまなアカウンティングファイルに記録したリソースの使用状況を構成する機能も導入されました。次に、拡張されたアカウンティング機能について説明します。
タスク - リソースの使用状況を追跡するための新しいプロセス集合
プロジェクト - リソースの使用状況を請求するための新しい管理データベース。タスクによるリソースの使用をプロジェクトに請求できます。
acctadm - 拡張アカウンティング機能の様々な属性を構成するための新しいツール。たとえば、アカウンティングシステムが追跡するリソースをシステム全体に対して構成できます。
新しいデフォルトのアカウンティング構成は管理が不要で簡単です。しかし、拡張アカウンティング機能を使用する場合、/etc/project ファイルを削除してはなりません。このファイルには、拡張アカウンティングの構成についての重要な情報が入っています
このリリースで拡張されたアカウンティング機能についての詳細な情報は、次の表を参照してください。
情報 |
参照先 |
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拡張されたアカウンティング機能の停止および起動について |
acctadm(1M) |
プロジェクトデータベースの記述について |
projects(4) |
拡張されたアカウンティング機能のデータの処理について |
libexacct(3LIB)、getacct(2)、 putacct(2)、wracct(2) |
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