Solaris 8 のソフトウェア開発 (追補)

Solaris v. 1.2.2_05a 対応 Java 2 Standard Edition の拡張

Java 2 Standard Edition v. 1.2.2_05a は、Solaris オペレーティング環境用 Java 2 プラットフォームの最新リリースです。これは、Java 2 Standard Edition v. 1.2.2_05 (末尾に「a」が無い) のバグ修正版であり、次の新機能および拡張機能が組み込まれています。

スケーラビリティの向上 (20 以上の CPU に対応)

プリミティブおよびスレッドの並行処理能力の向上により、マルチスレッド化プログラムの性能が向上し、多数のスレッドを使用するプログラムにおいてガーベッジコレクションによる休止時間が大幅に削減されました。

JIT コンパイラの最適化の向上

JIT コンパイラが実行する新しい最適化機能は、仮想および非仮想方式のインライン化、拡張基本ブロック内の CSE、配列結合の検査を不要にするループ分析、およびより速いタイプチェックです。

テキストの描画性能の向上

Direct Graphics Access (DGA) サポートが組み込まれていない Solaris ソフトウェアプラットフォーム上の Java 2 Standard Edition では、いくつかのグラフィック最適化機能によって、テキストの描画性能が大幅に向上しました。これらのプラットフォームには、Ultra 5、Ultra 10、Solaris オペレーティング環境、Intel 版、およびすべてのリモート表示システムが含まれます。

poller クラスのデモパッケージ

Java アプリケーションから C の poll(2) ルーチンの関数に、効率的にアクセスできるようになりました。これは、サンプルサーバーを組み込んだデモパッケージとして提供されます。

Swing の向上

Swing クラスに関して、品質と性能の両面で大幅な改善がなされました。詳細については、次の URL にアクセスしてください。

  • http://Java.sun.com/products/jdk/1.2/changes.html

  • http://java.sun.com/products/jdk/1.2/fixedbugs/index.html