メディアタイプ DL_TPR および DL_FDDI については、GLD は 255 より大きい SAP 値と結合された Stream に、最小限の Sub-Net Access Protocol (SNAP) 処理を実装します。0 〜 255 の範囲の SAP 値は LLC SAP 値であり、メディアパケットフォーマットによって通常どおりに伝送されます。255 より大きい SAP 値には、LLC ヘッダーに従属し、16 ビット Ethernet V2 スタイルの SAP 値を伝送する SNAP ヘッダーが必要です。
SNAP ヘッダーは、宛先 SAP 0xAA が指定された LLC ヘッダーとして伝送されます。SAP 値が 255 より大きい発信パケットには、GLD は LLC+SNAP ヘッダーを作成します。このヘッダは、必ず次のような形式になります。
AA AA 03 00 00 00 XX XX |
XX XX は、Ethernet V2 スタイルの type に対応する 16 ビットの SAP を表します。これがサポートされる唯一の SNAP ヘッダーのクラスです。ゼロ以外の OUI フィールドおよび 03 以外の LLC 制御フィールドは、SAP 0xAA を持つ LLC パケットとみなされます。これ以外の SNAP フォーマットを使用するクライアントは、LLC を使用し、SAP 0xAA に結合する必要があります。
着信パケットは上記のフォーマットに当てはまるかどうかが検証されます。このフォーマットに当てはまるパケットは、そのパケットの 16 ビット SNAP タイプに結合された Stream と照合されるとともに、LLC SNAP SAP 0xAA と一致するとみなされます。
LLC SAP として受信されたパケットは、メディアタイプ DL_ETHER の箇所で説明したように、LLC SAP と結合されているすべての Stream に渡されます。