Solaris 8 のソフトウェア開発 (追補)

デバイスドライバのインスタンス

Solaris カーネルは、複数のドライバのインスタンスの使用を認めます。インスタンスごとに専用のデータ領域を持ちますが、テキストおよび一部のグローバルデータは、他のインスタンスとの共有になります。デバイスはインスタンス単位で管理されます。強化されたドライバは、ドライバがフェイルオーバーを内部的に処理する設計になっていない限り、ハードウェアの部分ごとに別々のインスタンスを使用すべきです。たとえば、多機能カードなど、スロットごとに複数のドライバインスタンスが存在することになりますが、これは Solaris デバイスドライバの標準の動作です。