Solaris モジューラデバッガ

kmem_flags の設定

カーネルメモリーアロケータには多くの高度なデバッギング機能が含まれていますが、それらは性能の低下をもたらす可能性があるので、デフォルトでは有効になっていません。このマニュアルの例を実行するには、これらの機能を有効にする必要があります。性能の低下やほかの問題を引き起こす可能性があるため、これらの機能を有効にするのは、テストシステムに対してだけにしておくべきです。

アロケータのデバッギング機能は、調整可能な kmem_flags によって制御されます。この機能を使用する前に、kmem_flagskmem_flags が次のように正しく設定されていることを確認します。

# mdb -k
> kmem_flags/X
kmem_flags:
kmem_flags:     f

kmem_flags が 'f' に設定されていない場合には、次の行を /etc/system に追加して、システムを再起動する必要があります。

set kmem_flags=0xf

システムを再起動し、kmem_flags が 'f' に設定されていることを確認します。システムを稼動状態に戻す前に、この /etc/system の変更を元に戻すことを忘れないようにしてください。