Sun Enterprise 10000 DR 構成マニュアル

DR 操作後の再構成

この節では、システムボードを接続または切り離した後にドメインを再構成する方法を説明します。


注 -

Solaris 8 GA リリース以降では、手動で再構成する必要はありません。再構成のすべての作業は、新しい DDI サブシステムである devfsadm によって完了されます。


DR のユーザーインタフェースを使用して、DR 接続または DR 切り離し操作の後で、ドメインを再構成することができます。再構成シーケンスは、起動再構成シーケンス (boot -r) と同じです。


drvconfig; devlinks; disks; ports; tapes;

ボードを接続した後で、再構成シーケンスを実行すると、ドメインが認識していなかったデバイスのパス名が /etc/path_to_inst ファイルに書き込まれます。同じパス名が、/devices 階層にも追加され、それらへのリンクが /dev ディレクトリに作成されます。

再構成が必要な場合

以下のことが発生した場合は、ドメインの再構成が必要です。

ディスクデバイス

ディスクコントローラは、disks(1M) プログラムが認識する順に連続番号が割り当てられます。ディスクパーティションには、disks(1M) が割り当てたディスクコントローラ番号に従って /dev 名が付けられます。たとえば、ディスクコントローラ 1 経由でアクセス可能なディスクパーティションには、すべて /dev/dsk/cXtYdZsW という名前が付けられます。

この形式では、

X は、コントローラ番号です。

Y は、ターゲットディスク番号です (例外あり)。

Z は、論理ユニット番号です。

W は、パーティション番号です。

ボードを切り離した後で再構成シーケンスを実行すると、ボード上のすべてのディスクパーティションに対する /dev リンクが削除されます。残りのボードの番号はそのままです。新たに装着したボードのディスクコントローラには、disks(1M) によって、次に使用可能な最小の番号が割り当てられます。


注 -

ディスクコントローラ番号は、ディスクにアクセスするときに使用される /dev リンク名の一部です。再構成シーケンスでこの番号が変更されると、/dev リンク名も変更されます。この変更は、/dev リンク名を使用するファイルシステムテーブルやソフトウェア、たとえば Solstice DiskSuiteTM に影響することがあります。/etc/vfstab ファイルを更新し、/devリンク名を変更するためのその他の管理手順を行ってください。