fwcamtestは、IEEE 1394 デジタルカメラの vid モード、フレームレート、受信フレームなどの、パラメタおよび表示機能をテストします。このテストは現在、LG PC-10 カメラに対応しています。
fwcamtest を実行するシステムは、あらかじめ CDE や OpenWindows といったウィンドウ環境で動作している必要があります。システムにウィンドウ環境がない場合やログインウィンドウしか表示できない場合は、テスト結果を表示できません。
表示テストを実行するには、使用中のウィンドウシステムが 24 ビットデプスで動作している必要があります。この設定を変更する場合の手順を以下に示します。
CDE で作業している場合は、/user/dt/config/Xservers ファイル、または /etc/dt/config/Xservers ファイルを編集することによって、システムを 24 ビットデプスに変更できます。/user/dt/config/Xservers ファイルは /etc/dt/config/Xservers ファイルに優先します。適切なファイルを編集し、以下の行を追加します。
:0 Local local_uid@console root /usr/openwin/bin/Xsun :0 -nobanner -dev /dev/fbs/ffb0 defdepth 24 defclass TrueColor |
OpenWindows で作業している場合は、シェルプロンプトで以下を入力して、OpenWindows を起動します。
% openwin -dev /dev/fbs/ffb0 -defdepth 24 |
fwcamtest には、以下の 3 つのサブテストがあります。
パラメタテスト―ビデオモードや明るさなどのデジタルカメラの各パラメタをテストします。
フレーム受信テスト―ビデオモード、フレームレート、リングバッファー容量のパラメタを初期化し、受信フレームを確認します。
表示テスト―取り込まれたフレームを表示します。この表示テストは、非同期転送モード用に 1394 バスを設定します。このテストでは、テストを実行中のホスト上でのみフレームが表示されますが、遠隔ホスト上では表示できません。
ダイアログボックスを表示するには、システムマップにあるテスト名を右クリックし、Test Parameter Options を選択します。システムマップにこのテスト名が表示されない場合は、用意されたグループを展開する必要があります。展開しても表示されない場合は、このテストに合ったデバイスがシステムに含まれていない可能性があります。詳細は、『SunVTS 4.2 ユーザーマニュアル』を参照してください。
オプション |
説明 |
---|---|
DcamParamTest |
パラメタサブテストを有効または無効にします。 |
FrameRevTest |
フレーム受信サブテストを有効または無効にします。 |
DisplayTest |
表示サブテストを有効または無効にします。 |
Video Length |
画面表示の持続時間を秒数で指定します。 |
テストモード |
サポート |
説明 |
---|---|---|
接続テスト |
× |
サポートされていません。 |
機能テスト (オフライン) |
○ |
すべてのテストを実行できます。 |
機能テスト (オンライン) |
× |
サポートされていません。 |
/opt/SUNWvts/bin/fwcamtest 標準引数 -o dev=dcam0, dcamparam=E(nable)|D(isable),framercv=E|D,display=E|D, T=秒
表 26-3 fwcamtest のコマンド行構文
引数 |
説明 |
---|---|
dev=dcam0 |
テストをするデバイス名を指定します。 |
dcamparam=E(nable)|D(isable) |
パラメタサブテストを有効または無効にします。 |
framercv=E|D |
フレーム受信サブテストを有効または無効にします。 |
display=E|D |
表示サブテストを有効または無効にします。 |
T=秒 |
表示時間を秒数で指定します。 |
64 ビットのテストは、sparcv9 サブディレクトリに格納されています (/opt/SUNWvts/bin/sparcv9/ テスト名)。このディレクトリにテストが存在しない場合は、32 ビットのテストとしてだけ実行することができます。詳細は、「32 ビットテストと 64 ビットテスト」を参照してください。