sentest は、SPARCstorage RSM に取り付けられている SCSI Environmental Sensor (SEN) カードを検査します。SEN カードは、格納装置の過熱、ファンや電源装置の不良、ドライバの状態を監視します。
sentest は、最初に SEN カードの各制御機能に対してあらかじめ決められた値を設定し、その値を読み取って、値に誤りがないかどうかを調べます。
sentest は、格納装置の以下の制御機能を検査します。
アラーム [有効 / 無効]: アラームを無効にして、有効にします。
アラーム時間 (0 〜 0xff 秒): アラーム時間 (0 〜 4095) を設定して読み取り、時間の設定に誤りがないかどうかを検査します。
ドライブ故障 LED (DL0 〜 DL6): 各 LED をオフにして、オンにします。
sentest は、スケーラブルテストではありません。別のインスタンスが制御機能の設定を変更中の場合は、設定を正しく調べることはできません。
ダイアログボックスを表示するには、システムマップにあるテスト名を右クリックし、Test Parameter Options を選択します。システムマップにこのテスト名が表示されない場合は、グループツリーを展開すると表示される場合があります。展開しても表示されない場合は、このテストに合ったデバイスがシステムに含まれていない可能性があります。詳細は、『SunVTS 4.2 ユーザーマニュアル』を参照してください。
sentest は、3 つのテストモードをすべてサポートしています。SEN カードに対するテスト方法は、選択されたモードによって異なります。
表 47-2 sentest のテストモード
テストモード |
サポート |
説明 |
---|---|---|
接続テスト |
○ |
デバイスを開いて、接続を調べます。接続されていない場合は、デバイスは開きません。 |
機能テスト (オフライン) |
○ |
アラームの有効・無効、アラーム時間の設定、ドライブ LED のオン・オフを行うことによって、格納装置内の 3 つの構成要素を検査します。電源のオン・オフ機能はテストされません。値を変更できる機能のみテストされます。 |
機能テスト (オンライン) |
○ |
デバイスを開いて、現在の格納装置の状態を報告します。 |
/opt/SUNWvts/bin/sentest 標準引数 -o dev=インタフェース,test=タイプ, enc=部品
表 47-3 sentest のコマンド行構文
引数 |
説明 |
---|---|
dev= インタフェース |
SEN カード装置名を指定します。デフォルトは ses0 です。 |
test= タイプ |
行うテストの種類を指定します。Norm (通常のテスト)、Inter (対話型テスト) のいずれかで、デフォルトは Norm です。 |
enc= 部品 |
格納装置のどの状態を調べるかを指定します。デフォルトは ALL です。enalm、dp、di、pm、fan、ovt、ALL のいずれかから選択することができます。 |
64 ビットのテストは、sparcv9 サブディレクトリに格納されています (/opt/SUNWvts/bin/sparcv9/テスト名)。このディレクトリにテストが存在しない場合は、そのテストは、32 ビットのテストとしてだけ実行することができます。詳細は、「32 ビットテストと 64 ビットテスト」を参照してください。