この章で述べるすべてのチューニング可能パラメータは、次の 2 つのパラメータを除き ndd コマンドで設定できます。次の 2 つのパラメータは、/etc/system ファイルでのみ設定できます。
ndd コマンドで TCP/IP パラメータを設定する場合は、次の構文を使用します。
# ndd -set driver parameter |
たとえば、次の ndd コマンドでは IP 転送を無効にします。
# ndd -set /dev/ip ip_forwarding 0 |
詳細は、ndd(1M) のマニュアルページを参照してください。
システムのリブート後も TCP/IP パラメータの設定を有効にするには、適切な ndd コマンドをシステム起動スクリプトに指定します。ndd コマンドを含むシステム起動スクリプトの作成には、次のガイドラインを使用してください。
スクリプトを /etc/init.d ディレクトリに作成し、それへのリンクを /etc/rc2.d、/etc/rc1.d、/etc/rcS.d ディレクトリにそれぞれ作成します。
このスクリプトは、既存の S69inet スクリプトと S72inetsvc スクリプトの間で実行する必要があります。
スクリプトに S70 か S71 接頭辞を付けます。同じ接頭辞を持つスクリプトはある種の方法で順に実行されますので、同じ接頭辞を持つスクリプトが複数あっても問題はありません。
実行制御スクリプトの名前付けについての詳細は、/etc/init.d ディレクトリの README ファイルを参照してください。
起動スクリプトの作成方法についての詳細は、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』の「実行制御スクリプト」を参照してください。
この節で記述する TCP/IP パラメータのうち、前述の /etc/system ファイルでのみ設定できる 2 つのパラメータの検査については、「tcp_conn_hash_size」と 「ipc_tcp_conn_hash_size」の「検査」の項を参照してください。その他のパラメータについては、各パラメータについての説明中の「範囲」の項で述べる範囲に入っているかどうかが検査されます。
インターネットのプロトコルと標準の仕様は、RFC 文書に記述されています。RFC のコピーは、sri-nic.arpa マシンから 匿名 ftp を使用して入手できます。このサイトの rfc-index.txt ファイル中で RFC のトピックを探してください。