Solaris カーネルのチューンアップ・リファレンスマニュアル

max_nprocs

説明

システム上に作成できるプロセスの最大数。これには、システムプロセスとユーザープロセスが含まれます。/etc/system に指定する任意の値が maxuprc の計算に使用されます。

さらに、この値は、他のシステムデータ構造体のサイズを決める際にも使用されます。この変数が使用される他のデータ構造体は次のとおりです。

  • ディレクトリ名ルックアップキャッシュのサイズを決めるとき (ncsize が指定されていない場合)

  • UFS のディスク割り当て構造体を割り当てるとき (ndquot が指定されていない場合)

  • 構成されたシステム V セマフォによって使用されるメモリーの総量がシステム限度を超えていないか確認するとき

  • sun4d、sun4m、Intel プラットフォーム向けのハードウェアアドレス変換のリソースを構成するとき

データ型

符号付き整数

デフォルト

10 + (16 * maxusers)

範囲

266 から maxpid の値

動的か

いいえ

検査

maxpid と比較し、それよりも大きい場合は、maxpid に設定されます。sun4d と Intel プラットフォームでは、さらにプラットフォーム固有の値と比較されます。max_nprocs は、max_nprocsmaxpid、プラットフォーム値のうち最も小さい値に設定されます。両プラットフォームとも、プラットフォーム値として 65,534 を使用します。

どのような場合に変更するか

このパラメータの変更は、1 つのシステムで 30,000 を越えるプロセスを可能にするために必要となる手順の一部です。

コミットレベル

変更の可能性あり

変更履歴

詳細は、max_nprocs (Solaris 8 より前のリリース)」を参照してください。