Solaris カーネルのチューンアップ・リファレンスマニュアル

nfs:nfs_shrinkreaddir

説明

以前の一部の NFS サーバーでは、NFS バージョン 2 の READDIR 要求で 1024 バイトより大きいディレクトリ情報を求めるものが正しく処理されないことがありました。これは、サーバーの実装にバグがあったためです。このパラメータは、NFS バージョン 2 クライアントでの対処方法を含んでいます。

このパラメータを有効にすると、クライアントは、1024 バイトより大きいディレクトリ情報を求める READDIR 要求を生成しません。このパラメータを無効にすると、送信されるサイズは、getdents(2) システム呼び出しか NFS_MAXDATA (8192 バイト)で渡されるサイズのうち小さい方に設定されます。

データ型

整数 (32 ビット)

デフォルト

0 (無効)

範囲

0 (無効) か 1 (有効)

単位

ブール値

動的か

はい

検査

なし

どのような場合に変更するか

古い NFS バージョン 2 のみのサーバーが使用され、ディレクトリの読み取りで相互運用性に問題がある場合は、このパラメータの値を調べてください。このパラメータを有効にすると、ディレクトリを読み取るアプリケーションのパフォーマンスが多少低下することがあります。

安定性レベル

発展中