Solaris カーネルのチューンアップ・リファレンスマニュアル

ip_strict_dst_multihomingip6_strict_dst_multihoming

説明

非転送インタフェースに到着したパケットを、そのインタフェースに明示的に構成されていない IP アドレス向けとして受け入れるかどうかを制御します。ip_forwarding が有効になっているか、該当するインタフェースに対し xxx:ip_forwarding が有効になっていると、このパラメータは無視されます (そのパケットが実際に転送されるため)。

RFC 1122 3.3.2.4 を参照してください。

デフォルト

0 (緩やかなマルチホーミング)

範囲

0 = オフ (緩やかなマルチホーミング)、1 = オン (厳密なマルチホーミング)

動的か

はい

どのような場合に変更するか

厳密なネットワーキングドメイン (たとえばファイアウォールや VPN ノードなど) を通過するインタフェースがマシンにある場合は、この変数に 1 を設定します。

コミットレベル

変更の可能性あり

特別な注意を要する IP チューニング可能パラメータ

各パラメータで記述する特別な状況である場合以外は、次のパラメータを変更することは推奨されません。

ip_ire_pathmtu_interval

説明

IP がパス最大転送単位 (PMTU) 検出情報をフラッシュしてから PMTU を再び検出開始するまでの間隔をミリ秒単位で指定します。

PMTU の検出については、RFC 1191 を参照してください。

デフォルト

10 分

範囲

5 秒から 277 時間

動的か

はい

どのような場合に変更するか

この値は変更しないでください。

コミットレベル

変更の可能性あり

ip_icmp_return_data_bytesip6_icmp_return_data_bytes

説明

IPv4 や IPv6 は、ICMPv4 や ICMPv6 のエラーメッセージを送信するときに、エラーメッセージの原因になったパケットの IP ヘッダーを含めます。このパラメータでは、パケットのうち IPv4 や IPv6 のヘッダーを除いてあと何バイトを ICMPv4 や ICMPv6 のエラーメッセージに含めるかを制御します。

デフォルト

64 バイト

範囲

8 から 65,536 バイト

動的か

はい

どのような場合に変更するか

この値は変更しないでください。ただし、ICMP エラーメッセージに含む情報を増やすと、ネットワークの問題を診断する上で役立つことがあるため、この機能が必要な場合はこの値を増やします。

コミットレベル

変更の可能性あり