LDAP の設定と構成

NIS ドメイン

Solaris クライアントが特定ドメインのサーバーを見つけるには、nisDomainObject オブジェクトクラスの nisDomain 属性が、目的のドメインを表す DIT のルート DN エントリに定義されている必要があります。クライアントはこの情報を使用して、システムを初期化し、クライアントプロファイルを更新します。初期化時に、クライアントは目的のドメインに一致する nisDomain 属性値を持つ LDAP サーバー上のエントリを検索します。そして、そのエントリの DN を、名前情報の起点識別名 (BaseDN) として使用します。

クライアントプロファイルを更新するとき、クライアントマシン上の ldap_cachemgr は、ルート DN エントリに定義された nisDomain が目的のドメインと一致することを確認します。

このマニュアルでは、例として次の nisDomain を使用することにします。


dn: dc=mkt,dc=mainstore,dc=com
dc: mkt
objectclass: top
objectclass: domain
objectclass: nisDomainObject
nisdomain: mkt.mainstore.com