ldapsearch ツールは、LDIF の書式で出力します。ldapadd ツールはこの書式のデータを処理します。また、ldapmodify ツールはこの LDIF を基本とした変更情報を使用します。
LDIF ファイルには、1 つ以上のエントリが含まれています。各エントリは空白行で区切られます。基本的なエントリ形式は次のとおりです。
[id] dn: entryDN attrtype: attrvalue ... |
id
数字のエントリ識別子 (省略可能。LDAP ツールでは使用されない)。
ディレクトリエントリの LDAP 識別名 (DN)。
LDAP 属性タイプ。cn や telephoneNumber など。
attrtype の値。
attrtype: attrvalue 行は、必要なだけ繰り返すことによって、1 つのエントリのすべての属性値を指定できます。行を継続するには、次の行の先頭に 1 文字の空白または水平タブ文字を挿入します。
たとえば、5 つの属性を持つ Joe Qwerty のエントリを含む LDIF ファイルは、次のようになります (cn と objectclass は 2 つの値を持ちます)。
dn: cn=Joseph Qwerty, o=Ultra Keyboards Inc., c=US cn: Joseph Qwerty cn: Joe Qwerty sn: Qwerty mail: jqwerty@ultra.com seeAlso: cn=Joe Qwerty, ou=Engineering Division, o=Peo ple, o=IEEE, c=US objectClass: top objectClass: person |
seeAlso の値は、「ple, ...」で始まる行の先頭に 1 文字の空白を挿入することによって、2 行に分割されています。