モバイル IP の管理

Pool セクション

モバイルノードには、ホームエージェントによって動的アドレスを割り当てることができます。動的アドレスの割り当ては、DHCP とは独立に mipagent が行います。ユーザーは、ホームアドレスを要求するモバイルノードが使用できるアドレスプールを作成できます。アドレスプールは、構成ファイルの Pool セクションを使って構成されます。

Pool セクションには、BaseAddress および Size ラベルが含まれます。Pool セクションの構文は次のとおりです。


[Pool Pool-identifier]
     BaseAddress = IP-address
     Size = size

注 -

Pool 識別子を使用している場合、モバイルノードの Address セクションにも存在していなければなりません。


Pool セクションを使用してモバイルノードに割り当て可能なアドレスプールを定義します。BaseAddress ラベルは、プール内の最初の IP アドレスを設定するのに使用します。Size ラベルは、プール内の利用可能なアドレス数を指定するのに使用します。

たとえば、IP アドレスの 192.168.1.1 から 192.168.1.100Pool 10 に予約されている場合、Pool セクションには次の項目を指定します。


[Pool 10]
     BaseAddress = 192.168.1.1
     Size = 100

注 -

アドレスの範囲にブロードキャストアドレスは含まないでください。たとえば、BaseAddress = 192.168.1.200Size = 60 のように割り当てないでください。このアドレス範囲にはブロードキャストアドレスの 192.168.1.255 が含まれているからです。


表 2-3 で、Pool セクションに指定可能なラベルと設定値について説明します。

表 2-3 Pool セクションのラベルと設定値

ラベル 

設定値 

説明 

BaseAddress

n.n.n.n

アドレスプール内の最初のアドレス 

Size

n

プール内のアドレス数