第 5 章 開発のための Java 関連情報
この章では、新しい Java 機能について説明します。
注 - 最新のマニュアルページを参照するには、man コマンドを使用してください。Solaris 8 Update リリースのマニュアルページには、「Solaris 8 Reference Manual Collection」には記載されていない新しい情報も提供されています。
表 5-1  各 Update リリースにおける JDK のバージョン
| 
 Solaris 8 1/01 リリースには、前回のリリース以後のバグ修正によって改良された、JDK 1.2.2_06  および JDK 1.1.8_12 が組み込まれています。  
 | 
| 
 Solaris 8 10/00 リリースには、バグ修正によって改良された JDK 1.1.8_10 が組み込まれています。  
 | 
| 
 Solaris 8 10/00 リリースには、Java 2 Standard Edition v. 1.2.2_05a が組み込まれています。これは、Java 2 Standard Edition v. 1.2.2_05 (末尾に「a」が無い) のバグ修正版であり、次の新機能および拡張機能が組み込まれています。  
- 
スケーラビリティの向上 (20 以上の CPU に対応) 
プリミティブおよびスレッドの並行処理能力の向上により、マルチスレッド化プログラムの性能が向上し、多数のスレッドを使用するプログラムにおいてガーベッジコレクションによる休止時間が大幅に削減されました。 
 
- 
JIT コンパイラの最適化の向上 
JIT コンパイラが実行する新しい最適化機能は、仮想および非仮想方式のインライン化、拡張基本ブロック内の CSE、配列結合の検査を不要にするループ分析、およびより速いタイプチェックです。 
 
- 
テキストの描画性能の向上 
Direct Graphics Access (DGA) サポートが組み込まれていない Solaris ソフトウェアプラットフォーム上の Java 2 Standard Edition では、いくつかのグラフィック最適化機能によって、テキストの描画性能が大幅に向上しました。これらのプラットフォームには、Ultra 5、Ultra 10、Solaris (Intel 版) オペレーティング環境、およびすべてのリモートディスプレイシステムが含まれます。 
 
- 
poller クラスのデモパッケージ 
Java アプリケーションから C の poll(2) ルーチンの関数に、効率的にアクセスできるようになりました。これは、サンプルサーバーを組み込んだデモパッケージとして提供されます。 
 
- 
Swing の向上 
Swing クラスに関して、品質と性能の両面で大幅な改善がなされました。詳細については、次の URL にアクセスしてください。 
 
 
 | 
 
Apache Web サーバーにおける Java Servlet のサポート
mod_jserv モジュールおよび関連ファイルの追加により、Apache Web サーバーソフトウェアで Java Servlet がサポートされるようになりました。現在、/etc/apache に次の構成ファイルが保存されています。
- 
zone.properties
 
- 
jserv.properties
 
- 
jserv.conf
 
mod_jserv モジュールは、他の Apache ソフトウェアと同様、オープンなソースコードであり、Sun 以外のグループによって保守されています。このグループは、旧リリースの Apache および mod_jserv との互換性の維持に努めています。