ファイルシステムのスナップショットをインクリメンタル (増分的) に作成したい場合、つまり最後のスナップショット以降に変更のあったファイルだけをバックアップしたい場合は、ufsdump コマンドを新しい N オプションとともに使用します。このオプションは、増分ダンプをトラックするために /etc/dumpdates ファイルに挿入されるファイルシステムのデバイス名を指定します。
次の例では、ufsdump コマンド内で fssnap コマンドを組み込んでファイルシステムの増分ダンプを作成しています。
スーパーユーザーになります。
ファイルシステムスナップショットの増分ダンプを作成します。
# ufsdump 1ufN /dev/rmt/0 /dev/rdsk/c0t1d0s0 `fssnap -F ufs -o raw,bs= /export/scratch,unlink /dev/rdsk/c0t1d0s0` |
上記の例では、ブロックデバイスではなく raw デバイスの名前を表示するために -o raw オプションが使用されています。このオプションの使用により、fssnap コマンドを raw デバイスを必要とするコマンド (ufsdump コマンドなど) に組み込むことが容易になります。
スナップショットがバックアップされたことを確認します。
# ufsrestore ta /dev/rmt/0 |