次の表で、CIM API パッケージ内のインタフェースについて説明します。
表 3–1 CIM クラス
クラス |
説明 |
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CIMClass |
CIM クラス。共通の型をサポートする CIM インスタンスの集まり (プロパティとメソッドのセットなど) を記述するオブジェクト。このインタフェースは、開発者が作成するオブジェクトグループに必要な CIM 値を入力するテンプレートを作成する。 |
CIMDataType |
CIM のデータ型 (CIM 仕様の定義に基づく)。 |
CIMDateTime |
CIM の日時表記。 |
CIMElement |
CIM 要素。管理されるシステム要素の基底クラス。 |
CIMFlavor |
CIM 修飾子フレーバ。修飾子の特性の 1 つであり、修飾子を派生クラスまたは派生インスタンスに伝達できるかどうか、および派生クラスまたは派生インスタンスが修飾子の本来の値をオーバーライドできるかどうかを指定する規則を記述する。 |
CIMInstance |
CIM データの単位。このインタフェースは、特定のクラスに属する管理対象オブジェクトの記述に使用される。インスタンスには実際のデータが含まれる。 |
CIMMethod |
メソッド名、戻り値のデータ型、およびパラメータを含む宣言。 |
CIMNameSpace |
CIM ネームスペース。ほかのネームスペース、クラス、インスタンス、修飾子のデータ型、および修飾子を含むことができるディレクトリに似た構造を持つ。 |
CIMObjectPath |
CIM オブジェクトのパス名。オブジェクト名は、2 つの部分、ネームスペースとモデルパスから構成される。モデルパスは、ネームスペース内のオブジェクトを個々に識別する。 |
CIMParameter |
CIM パラメータ。呼び出し側メソッドから CIM メソッドに渡される値。 |
CIMProperty |
CIM クラスのインスタンスの特性を示す値。プロパティは、プロパティ値を設定する機能と、そのプロパティ値を返す機能の組み合わせと考えることができる。プロパティは、名前と 1 つのドメイン (そのプロパティを所有するクラス) を持つ。 |
CIMQualifier |
クラス、インスタンス、メソッド、またはプロパティを記述する修飾子。このクラスは、管理対象オブジェクトの属性の変更に使用される (たとえば、ディスクに読み取り権だけを追加するなど)。修飾子は、2 つのカテゴリ、CIM (Common Information Model) によって定義されるものと、開発者によって定義されるものに分類される。 |
CIMQualifierType |
CIM 修飾子の型。CIM 修飾子を作成するテンプレート。 |
CIMScope |
CIM スコープ。これは、修飾子を使用できる CIM オブジェクトを示す修飾子属性である。たとえば、修飾子 ABSTRACT は Scope (Class Association Indication) を持つが、これは ABSTRACT が、クラス、関連、インジケーションにだけ使用できることを意味する。 |
CIMValue |
CIM 値。これはプロパティ、参照、および修飾子に割り当てることができる値である。CIM 値は、データ型 (CIMDataType) と実際の値を持つ。 |
UnsignedInt8 |
符号なし 8 ビット整数。 |
UnsignedInt16 |
符号なし 16 ビット整数。 |
UnsignedInt32 |
符号なし 32 ビット整数。 |
UnsignedInt64 |
符号なし 64 ビット整数。 |