Sun WBEM SDK 開発ガイド

インスタンスの作成

既存のクラスのインスタンスを作成するには、newInstance メソッドを使用します。既存のクラスがキープロパティを持つ場合、アプリケーションはそのプロパティを固有の値に設定する必要があります。インスタンスは、必要に応じてそのクラスに定義されていない別の修飾子を定義することもできます。それらの修飾子をインスタンスまたは特定のインスタンスプロパティ用に定義できますが、クラス宣言内で定義する必要はありません。

アプリケーションは、クラスに定義されている一連の修飾子を getQualifiers メソッドを使用して取得できます。

例 — インスタンスの作成

例 4–6 のコードセグメントは、newInstance メソッドを使用して、Solaris_Package クラスの CIM インスタンス (Solaris パッケージなど) を表す Java クラスを作成します。


例 4–6 インスタンスの作成 (newInstance())

...
{ 
/*ローカルホストの root\cimv2 ネームスペースの 
CIM Object Manager に接続。root\cimv2namespace 内のオブジェクトに
対する書き込みアクセス権を持つアカウントのユーザー名とパスワードを
指定する */
 
CIMClient cc = new CIMClient(cns, "root", "root_password");
 
// Solaris_Package クラスを取得
cimclass = cc.getClass(new CIMObjectPath("Solaris_Package"), true, true, true, null);
 
/* プロパティのデフォルト値を使用して生成された Solaris_Package
 クラスの新しいインスタンスを作成。このクラスのプロバイダが
 デフォルト値を指定しない場合、プロパティの値は NULL であり、 
 明示的に設定する必要がある。*/
 ci = cimclass.newInstance();
}
...