プロバイダプログラム例 NativeProvider は、Native_Example クラスのインスタンスの列挙と、インスタンスプロパティの取得を行います。Native_Example クラスとそのインスタンスは、CIM WorkShop を使用して表示できます。
次に示す方法の 1 つを使用して、共有ライブラリファイルの場所を指定します。
LD_LIBRARY_PATH 環境変数を、共有ライブラリファイルの場所に設定します。次に C シェルを使用する入力例を示します。
ある 1 つのシェルで LD_LIBRARY_PATH 環境変数を設定する場合は、この環境変数の新しい値が認識されるように、そのシェルで CIM Object Manager を停止および再起動してください。
% setenv LD_LIBRARY_PATH /wbem/provider/ |
たとえば、Bourne シェルを使用する場合には、次のように指定します。
% LD_LIBRARY_PATH = /wbem/provider/ |
共有ライブラリファイルを、LD_LIBRARY_PATH 環境変数によって指定されているディレクトリにコピーします。WBEM のインストールを行うと、この環境変数は /usr/sadm/lib/wbem に設定されます。次に入力例を示します。
% cp libnative.so /usr/sadm/lib/wbem % cp native.c /usr/sadm/lib/wbem % cp Native_Example.h /usr/sadm/lib/wbem |
プロバイダクラスファイルを /usr/sadm/lib/wbem に移動します。
プロバイダクラスファイルは、それらのファイルが定義されているパッケージと同じパスに移動する必要があります。たとえば、プロバイダが com.sun.providers.myprovider.* のようにパッケージされている場合には、プロバイダクラスファイルを /usr/sadm/lib/wbem/com/sun/wbem/myprovider/.class に移動します。
Solaris プロバイダの CLASSPATH 変数に、プロバイダクラスファイルが含まれているディレクトリを設定します。これについては、プロバイダの CLASSPATH を設定する方法を参照してください。
次のコマンドを入力して CIM Object Manager を停止します。
# /etc/init.d/init.wbem -stop |
次のコマンドを入力して CIM Object Manager を再起動します。
# /etc/init.d/init.wbem -start |
Native_Example.mof ファイルをコンパイルします。次に入力例を示します。
% mofcomp Native_Example.mof |
この MOF ファイルをコンパイルすると、CIM Object Manager に Native_Example クラスが読み込まれ、NativeProvider がそのプロバイダとして識別されます。
CIM WorkShop を実行し、Native_Example クラスを表示します。次に入力例を示します。
% /usr/sadm/bin/cimworkshop & |
ツールバーで「クラスを検索 (Find Class)」アイコンをクリックします。
「入力 (Input)」ダイアログボックスで、Native_Example と入力して「了解 (OK)」をクリックします。