スマートカードを使用すると、これまでログインできなかった、セキュリティ保護されているデスクトップ環境やアプリケーションにログインできます。ここでは、スマートカード (デフォルト設定) を使ってセキュリティ保護されているシステムにログインするときの手続きについて説明します。
システムに接続されたカードリーダーにカードを挿入します。
この時点では、セキュリティ保護されたアプリケーション (Solaris デスクトップなど) は実行できません。Solaris デスクトップ以外のアプリケーションもスマートカードで保護できます。
アプリケーションは、ユーザーに PIN (Personal Identification Number) の入力を要求します。ユーザーが PIN を入力すると、この PIN とカードに格納されている PIN が照合されます。
入力された PIN とカードに格納されている PIN の一致を確認できた場合、アプリケーションは、システムの /etc/nsswitch.conf ファイル (NIS、NIS+、またはローカルファイル) に指定されているパスワードデータベースの中からこのパスワードを検索します。
このパスワードと同じパスワードが見つかった場合、アプリケーションはユーザーが認証されたものとみなし、ログインを許可します。