Solaris 8 4/01 ご使用にあたって (Intel 版)

対話式インストールに関する注意事項とバグ情報

対話式インストールを使用する場合のインストールに関する情報と問題について説明します。

sysidnet がデフォルトルーターを自動検出できない (バグ ID: 4384377)

以下のどちらかの条件に該当する場合は、Solaris 8 4/01 オペレーティング環境をインストールするときに、システムがデフォルトルーター (ゲートウェイ) を自動検出できません。

ローカルサブネット上のホストにはアクセスできますが、ローカルサブネットの外側のサービスの構成に失敗します。「ホストにアクセスできない」または「ホストが見つからない」という内容のエラーメッセージが表示されます。

この問題は、CD からブートした場合によく発生します。

回避方法 : 次のどちらかを実行してください。


注 -

コマンド行インタフェース (CLI) を使用してインストールする場合は、いったんインストールプログラムを終了し、上記のどちらかのコマンドを実行して、インストールプログラムを再起動してください。


対話式インストールを行うと、エラーメッセージが出力されることがある (バグ ID: 4400743)

対話式インストールを行うと、/var/adm/messages ファイルに次のエラーメッセージが出力されることがあります。


syseventd[34]: [ID 725736 daemon.error] /devices or /dev may not be current 
(devfsadmd not responding) Run devfsadm

回避方法 : エラーメッセージは無視してください。エラーメッセージが表示されても問題は発生しません。

対話式 CUI インストール完了後に自動的に起動しない (バグ ID: 4410691)

対話式 CUI インストールを行うと、システム起動時に Device Configuration Assistant (構成用補助) ソフトウェアが起動し、自動ブートが行われません。

回避方法 : インストール完了後に次の手順で自動ブートを設定してください。

  1. Device Configuration Assistant 起動時に「Boot Solaris」画面が表示されるまで F2 キーを押します。

  2. 「Boot Solaris」画面で F4 キーを押します。

  3. 「Boot Tasks」画面で「View/Edit Autoboot Settings」を選択します。

  4. 「View/Edit Autoboot Settings」画面で「Set Default Boot Device」を選択します。

  5. 「Set Default Boot Device」画面で自動ブートする「DISK」を選択します。

  6. 「View/Edit Autoboot Settings」画面で「Accept Settings」を選択します。

  7. 「Boot Tasks」画面で F3 キーを押します。

ddi: net: x86 ネットワークブートは、特定のタイプの一次ネットワークインタフェース上でしか動作しない (バグ ID: 1146863)

ネットワークを介するブートは、IA システムの一次ネットワークインタフェース上で実行する必要があります。

一次ネットワークインタフェースは、ネットワークインタフェースの選択とインストールを繰り返すことによって特定できますが、「Boot Solaris」メニューの最初または最後にリストされているネットワークデバイスは、多くの場合一次ネットワークインタフェースです。

一次ネットワークインタフェースを特定できたら、ハードウェア構成を変更しない限り、システムをブートするたびに一次ネットワークインタフェースが変わることはありません。ハードウェア構成を変更した場合、変更したハードウェア構成によって、一次ネットワークインタフェースが変更される場合と変更されない場合があります。

一次ネットワークインタフェース以外のネットワークインタフェースからブートした場合、ブートシステムが停止し、ブートサーバーに接続できなくなります。この問題は、システムがブートサーバーのクライアントとして登録されていない場合にも発生します。

x86BOOT パーティションの設定を解除できない (バグ ID: 4367779)

対話式インストールの「fdisk パーティションのカスタマイズ」画面で、未使用のパーティションに x86BOOT を設定してサイズを割り当てた後、そのパーティションを「未使用」に設定し直しても、サイズの設定を 0 に変更できないため、そのままインストールを続けると x86BOOT パーティションが生成されてしまいます。

回避方法 : x86BOOT パーティションの設定を解除するには、「PRI DOS」を選択し、それから「未使用」を選択してください。

ネットマスクの設定画面のメッセージに誤りがある (バグ ID: 4425389)

Solaris 8 4/01 から、対話式インストールのシステム識別の設定順序が変更されました。このため、ネットマスクの設定画面にはデフォルトのネットマスク (255.255.255.0) は表示されません。

しかし、ネットマスクの設定画面には、「デフォルトのネットマスクが画面に表示されています。」というメッセージが表示されます。

回避方法 : デフォルトのネットマスクは表示されません。メッセージを無視してネットマスクを手で入力してください。

インストールの進捗を示すスケール表示が不正確 (バグ ID: 1266156)

Solaris ソフトウェアのインストール中であるにもかかわらず、「Solaris ソフトウェアのインストール - 実行中」のスケールがインストールの完了を示す場合があります。

スケールがインストールの完了を示した後も、インストールプログラムによってパッケージが追加されている可能性があるので、インストールが完了したかどうかをスケールの表示で判断しないでください。すべてのインストール処理が完了すると、プロンプト # が表示されます。

ファイルシステムの作成時に警告メッセージが出力されることがある (バグ ID: 4189127)

インストール中、ファイルシステムの作成時に、次のどちらかの警告メッセージが出力されることがあります。


Warning: inode blocks/cyl group (87) >= data blocks (63) in last
cylinder group. This implies 1008 sector(s) cannot be allocated.  

Warning: 1 sector(s) in last cylinder unallocated  
この警告メッセージは、作成中のファイルシステムのサイズと使用しているディスク上の容量が等しくない場合に表示されます。この場合、ディスク上に、作成中のファイルシステムには取り込まれない未使用の領域ができます。この未使用のディスク領域は、他のファイルシステムに割り当てることはできません。

回避方法 : 警告メッセージは無視してください。警告メッセージが表示されても問題は発生しません。

[日本語環境のみ] CD による対話式インストールで「コアシステムサポート」をインストールする場合の注意事項

「コアシステムサポート」でインストールされるべき日本語パッケージは、次のとおりです。

 パッケージ ロケール パッケージが含まれる CD
SUNWjeuc, SUNWjfpr, SUNWjfpuja, ja_JP.PCK, ja_JP.UTF-8 SOFTWARE 1 of 2 CD
SUNWjpckja_JP.PCK SOFTWARE 1 of 2 CD
SUNWju8ja_JP.UTF-8 SOFTWARE 1 of 2 CD
SUNWjeuce, SUNWjfpre, SUNWjfpueja, ja_JP.PCK, ja_JP.UTF-8 LANGUAGES CD
SUNWjpckeja_JP.PCK LANGUAGES CD
SUNWju8eja_JP.UTF-8 LANGUAGES CD

CD による対話式インストールにおいて、ソフトウェアグループとして「コアシステムサポート」を選択した場合、インストールするロケールとして日本語ロケールを選択しても、LANGUAGES CD に含まれる日本語パッケージはインストールされません。これは、SOFTWARE 1 of 2 CD のインストールが完了し、システムがリブートした後、コアシステムの環境で LANGUAGES CD のインストールを起動できないためです。

回避方法 : CD を使用して対話式インストールを行なった場合は、インストール終了後、システムにログインし、次のように pkgadd(1M) コマンドを使用して LANGUAGES CD に含まれる日本語パッケージをインストールしてください。


# cd /cdrom/sol_8_u3_lang_ia/components/Japanese/i386/Packages
# pkgadd -d . SUNWjeuce SUNWjfpre SUNWjfpue SUNWjpcke SUNWju8e

対話式インストールで LANGUAGES CD に含まれるパッケージをインストールするには、LANGUAGES CD のイメージを含むインストールサーバーを使用してください。Solaris Web Start 3.0 では、CD を使用して LANGUAGES CD のインストールを行うことができます。

[日本語環境のみ] 日本語端末からの tip(1) 接続によるインストールで、インストール画面が英語で表示される (バグ ID: 4313411)

ヘッドレスシステムに日本語端末から tip(1) 接続によるインストールを行う場合、言語の選択画面で「Japanese」を選択すると端末タイプの選択画面は日本語で表示されますが、それ以降のすべてのインストール画面は英語で表示されます。

また、sysidcfg ファイルで system_locale に日本語ロケールを設定した場合、すべてのインストール画面は英語で表示されます。

回避方法 : インストール画面が英語で表示されるだけで、インストール後のシステムのデフォルトロケールは、インストール時に選択したロケールに設定されます。なお、シリアル端末のシステムにインストールする場合は、言語の選択画面で「English」を選択してください。

[日本語環境のみ] 不要な文字が表示される場合がある (バグ ID: 4305860、4396803)

対話式 GUI インストールの「ディスクのカスタマイズ」および 「fdisk パーティションのカスタマイズ」画面で、次のように「M バイト」の後に不要な文字が表示される場合があります。


   容量: nnnn M バイトXX
割り当て: nnnn M バイトXX
   空き: nnnn M バイトXX  

回避方法 : 不要な文字は無視してください。