対話式インストールを使用する場合のインストールに関する情報と問題について説明します。
以下のどちらかの条件に該当する場合は、Solaris 8 4/01 オペレーティング環境をインストールするときに、システムがデフォルトルーター (ゲートウェイ) を自動検出できません。
ローカルサブネット上の bootparams サーバーに bootparams のエントリがない
ローカルサブネット上に bootparams サーバーがない
ローカルサブネット上のホストにはアクセスできますが、ローカルサブネットの外側のサービスの構成に失敗します。「ホストにアクセスできない」または「ホストが見つからない」という内容のエラーメッセージが表示されます。
この問題は、CD からブートした場合によく発生します。
回避方法 : 次のどちらかを実行してください。
ローカルサブネット上に bootparams サーバーがある場合:
サーバーに bootparams エントリを追加する
端末ウィンドウで以下のコマンドを実行する
#/sbin/hostconfig/ -p bootparams |
bootparams サーバーがない場合は、端末ウィンドウで以下のコマンドを実行する
#/sbin/in.rdisc -s |
コマンド行インタフェース (CLI) を使用してインストールする場合は、いったんインストールプログラムを終了し、上記のどちらかのコマンドを実行して、インストールプログラムを再起動してください。
対話式インストールを行うと、/var/adm/messages ファイルに次のエラーメッセージが出力されることがあります。
syseventd[34]: [ID 725736 daemon.error] /devices or /dev may not be current (devfsadmd not responding) Run devfsadm |
回避方法 : エラーメッセージは無視してください。エラーメッセージが表示されても問題は発生しません。
対話式 CUI インストールを行うと、システム起動時に Device Configuration Assistant (構成用補助) ソフトウェアが起動し、自動ブートが行われません。
回避方法 : インストール完了後に次の手順で自動ブートを設定してください。
Device Configuration Assistant 起動時に「Boot Solaris」画面が表示されるまで F2 キーを押します。
「Boot Solaris」画面で F4 キーを押します。
「Boot Tasks」画面で「View/Edit Autoboot Settings」を選択します。
「View/Edit Autoboot Settings」画面で「Set Default Boot Device」を選択します。
「Set Default Boot Device」画面で自動ブートする「DISK」を選択します。
「View/Edit Autoboot Settings」画面で「Accept Settings」を選択します。
「Boot Tasks」画面で F3 キーを押します。
ネットワークを介するブートは、IA システムの一次ネットワークインタフェース上で実行する必要があります。
一次ネットワークインタフェースは、ネットワークインタフェースの選択とインストールを繰り返すことによって特定できますが、「Boot Solaris」メニューの最初または最後にリストされているネットワークデバイスは、多くの場合一次ネットワークインタフェースです。
一次ネットワークインタフェースを特定できたら、ハードウェア構成を変更しない限り、システムをブートするたびに一次ネットワークインタフェースが変わることはありません。ハードウェア構成を変更した場合、変更したハードウェア構成によって、一次ネットワークインタフェースが変更される場合と変更されない場合があります。
一次ネットワークインタフェース以外のネットワークインタフェースからブートした場合、ブートシステムが停止し、ブートサーバーに接続できなくなります。この問題は、システムがブートサーバーのクライアントとして登録されていない場合にも発生します。
対話式インストールの「fdisk パーティションのカスタマイズ」画面で、未使用のパーティションに x86BOOT を設定してサイズを割り当てた後、そのパーティションを「未使用」に設定し直しても、サイズの設定を 0 に変更できないため、そのままインストールを続けると x86BOOT パーティションが生成されてしまいます。
回避方法 : x86BOOT パーティションの設定を解除するには、「PRI DOS」を選択し、それから「未使用」を選択してください。
Solaris 8 4/01 から、対話式インストールのシステム識別の設定順序が変更されました。このため、ネットマスクの設定画面にはデフォルトのネットマスク (255.255.255.0) は表示されません。
しかし、ネットマスクの設定画面には、「デフォルトのネットマスクが画面に表示されています。」というメッセージが表示されます。
回避方法 : デフォルトのネットマスクは表示されません。メッセージを無視してネットマスクを手で入力してください。
Solaris ソフトウェアのインストール中であるにもかかわらず、「Solaris ソフトウェアのインストール - 実行中」のスケールがインストールの完了を示す場合があります。
スケールがインストールの完了を示した後も、インストールプログラムによってパッケージが追加されている可能性があるので、インストールが完了したかどうかをスケールの表示で判断しないでください。すべてのインストール処理が完了すると、プロンプト # が表示されます。
インストール中、ファイルシステムの作成時に、次のどちらかの警告メッセージが出力されることがあります。
Warning: inode blocks/cyl group (87) >= data blocks (63) in last cylinder group. This implies 1008 sector(s) cannot be allocated. |
Warning: 1 sector(s) in last cylinder unallocated |
回避方法 : 警告メッセージは無視してください。警告メッセージが表示されても問題は発生しません。
「コアシステムサポート」でインストールされるべき日本語パッケージは、次のとおりです。
パッケージ | ロケール | パッケージが含まれる CD |
---|---|---|
SUNWjeuc, SUNWjfpr, SUNWjfpu | ja, ja_JP.PCK, ja_JP.UTF-8 | SOFTWARE 1 of 2 CD |
SUNWjpck | ja_JP.PCK | SOFTWARE 1 of 2 CD |
SUNWju8 | ja_JP.UTF-8 | SOFTWARE 1 of 2 CD |
SUNWjeuce, SUNWjfpre, SUNWjfpue | ja, ja_JP.PCK, ja_JP.UTF-8 | LANGUAGES CD |
SUNWjpcke | ja_JP.PCK | LANGUAGES CD |
SUNWju8e | ja_JP.UTF-8 | LANGUAGES CD |
CD による対話式インストールにおいて、ソフトウェアグループとして「コアシステムサポート」を選択した場合、インストールするロケールとして日本語ロケールを選択しても、LANGUAGES CD に含まれる日本語パッケージはインストールされません。これは、SOFTWARE 1 of 2 CD のインストールが完了し、システムがリブートした後、コアシステムの環境で LANGUAGES CD のインストールを起動できないためです。
回避方法 : CD を使用して対話式インストールを行なった場合は、インストール終了後、システムにログインし、次のように pkgadd(1M) コマンドを使用して LANGUAGES CD に含まれる日本語パッケージをインストールしてください。
# cd /cdrom/sol_8_u3_lang_ia/components/Japanese/i386/Packages # pkgadd -d . SUNWjeuce SUNWjfpre SUNWjfpue SUNWjpcke SUNWju8e |
対話式インストールで LANGUAGES CD に含まれるパッケージをインストールするには、LANGUAGES CD のイメージを含むインストールサーバーを使用してください。Solaris Web Start 3.0 では、CD を使用して LANGUAGES CD のインストールを行うことができます。
ヘッドレスシステムに日本語端末から tip(1) 接続によるインストールを行う場合、言語の選択画面で「Japanese」を選択すると端末タイプの選択画面は日本語で表示されますが、それ以降のすべてのインストール画面は英語で表示されます。
また、sysidcfg ファイルで system_locale に日本語ロケールを設定した場合、すべてのインストール画面は英語で表示されます。
回避方法 : インストール画面が英語で表示されるだけで、インストール後のシステムのデフォルトロケールは、インストール時に選択したロケールに設定されます。なお、シリアル端末のシステムにインストールする場合は、言語の選択画面で「English」を選択してください。
対話式 GUI インストールの「ディスクのカスタマイズ」および 「fdisk パーティションのカスタマイズ」画面で、次のように「M バイト」の後に不要な文字が表示される場合があります。
容量: nnnn M バイトXX 割り当て: nnnn M バイトXX 空き: nnnn M バイトXX |
回避方法 : 不要な文字は無視してください。