Java 2 アプリケーションを起動した場合、デフォルトでは「システム入力方式」(プラットフォームの入力システム) を使用します。
今回の Solaris 8 リリース上で実行している場合は、実行環境によって、CDE または OpenWindows 上の X アプリケーションが使用するのと同様の方法で、日本語入力システムと接続します。したがって、ATOK12 (CDE の場合のみ)、Wnn6、ATOK8、cs00 のいずれかの、設定されている入力システムと接続します。
プラットフォームに依存せずに、直接 Java 2 実行環境が入力システムと接続する方式を「ネットワーク入力方式」といいます。今回の Solaris 8 リリースに付属する Java 2 実行環境を使用する場合に限り、今回の Solaris 8 リリースでは ATOK12 はネットワーク方式としても利用できます。この方式で使用するには、必要な設定や制限事項があります。以降の記述を参照してください。
この設定ファイルを用意してから Java 2 アプリケーションを起動すると、ウィンドウのフレームから起動できるメニューで入力方式を選択できます。「ネットワーク入力方式」から「日本語」を選択すると、ATOK12 に接続します。
ファイル名 | .iiimp |
ファイルを置くディレクトリ | アプリケーションを使用するユーザーのホームディレクトリ |
内容 | 次の 2 行 : |
iiimp.server=iiimp://localhost | |
iiimf.object.download=true |
Java 2 アプリケーションから「ネットワーク入力方式」として ATOK12 を使用する場合、X アプリケーションから使用する場合のバグ・制限に加えて、以下の表示に関するバグ・制限があります。
候補一覧
ATOK パレット
記号入力、コード入力、エラーメッセージ
辞書ユーティリティなど ATOK パレットから起動できるユーティリティ
バグ・制限の内容は次のとおりです。
CDE の入力システムとして ATOK12 を使用している場合は表示されない
デスクトップ (X サーバー) 上で最初に起動した Java 2 アプリケーションだけに対して表示される
辞書ユーティリティを起動できない
ATOK12 文字パレットの和文コード表で体系として JIS を選択すると文字化けする