SunVTS 4.3 テストリファレンスマニュアル

audiotest のサブテスト

表 5-1 audiotest のサブテスト

サブテスト 

説明 

録音・再生テスト(Record/Play test) 

このテストは、1 秒間のデータの再生と録音をします。データ検査は行われません。このテストは、すべてのオーディオ処理系に対して実行されます。 

クリスタルテスト(Crystal test) 

このテストは、サンプリングレートクロックを生成するクリスタル (水晶発振器) の精度を測定します。このテストでは、1 秒の信号を再生し、その信号の再生に要した実際の時間を測定します。この測定は、8 つの標準サンプリングレートごとに行われます。このテストを利用できるのは、dbri(7)audiocs(7) のオーディオ処理系です。

ループバックテスト(Loopback tests) 

このテストは、オーディオポートの機能と信号品質を検査します。既知の信号の再生と録音を行います。録音信号に対しては、さまざまなサンプリングレート、復号化、精度、チャンネルでループ利得と S/N 比に加えて、ひずみが解析されます。 

 

テスト可能なオーディオポートは、テストするオーディオ処理系によって異なります。audiocs(7) 処理系では、ヘッドホンとライン出力、マイク、ライン入力に対してループバックテストを行うことができます。dbri(7) スピーカーボックス処理系では、行えるループバックテストは、これより少なくなります。audioamd(7) 処理系に、ループバックテストを行うことはできません。大部分のテストでは、ステレオループバックケーブルが必要です。

 

注 - マイクループバックテストは、特別なハードウェアを必要とし、製造センターおよび特別なテスト施設で使用されます。必要とされるハードウェアがない場合は、マイクループバックテストを実行しないでください。 

制御テスト(Controls test) 

このテストは、Sun speakerbox にある 3 つの制御ボタンを検査します。このテストでは、音楽の再生中に、Volume Down、Volume Up、Mute の各ボタンを一定の順序で押します。30 秒の間にボタンを押さないと、テストは失敗します。このテストは、dbri(7)/ スピーカーボックス処理系に対してのみ行うことができます。

オーディオテスト(Audio test) 

このテストは、30 秒の音楽ファイルをスピーカーまたはヘッドホンから再生します。このテストでは、ユーザーが実際に音を聞いて問題の有無を判断する必要があります。音が聞こえないか、ひどく歪んでいる場合は問題があります。このテストは、すべてのオーディオ処理系に対して行うことができます。