個々のディスクまたはアレイを luxadm に指定するには、いくつかの方法があります。パス名、World Wide 名 (WWN)、または格納装置名を指定できます。
デバイスまたはアレイを指定するには、完全な物理パス名または完全な論理パス名を使用します。Sun StorEdge A5000 アレイ およびシステム上のすべての SENA インタフェースボードに対して、物理パスへの論理リンクが、/dev/es ディレクトリに保存されています。
WWN は一意の 16 桁の 16 進数で、製造過程で各デバイスにプログラムされています。パス名の代わりに WWN を使用して、個々の FC-AL ディスクまたはアレイを選択できます。
デバイスの格納装置名とスロット番号は、次のように指定します。
ボックス名,[f|r]スロット番号 |
オプション / 引数 |
説明 |
---|---|
ボックス名 |
Sun StorEdge A5000 の格納装置名です。enclosure_name サブコマンドまたはフロントパネルモジュールで指定します。Sun StorEdge A5000 インタフェースボードを指定するには、オプションのスロット番号ではなく、ボックス名を使用します。 |
f または r |
Sun StorEdge A5000 の格納装置の前面 (front) または背面 (rear) のスロットを指定します。Sun Fire 880 の sオプションの使用を誤ると、Sun StorEdge A5000 ディスクアレイのフロント [f] ディスクがアドレス指定されます。 |
スロット番号 |
Sun StorEdge A5000 の格納装置のスロット番号です。0 〜 6 または 0 〜 10 を指定します。 |
以下に示す方法で、Sun StorEdge A5000 ディスクアレイに個々のディスクを指定できます。
ディスクの完全な物理パス名を使用します。Sun StorEdge A5000 ディスクの典型的な物理パス名を次に示します。
/devices/pci@8,600000/SUNW,qlc@2/fp@0,0/ssd@w21000020372028d0,0:c,raw |
ディスクの完全な論理パス名を使用します。Sun StorEdge A5000 ディスクの典型的な論理パス名を次に示します。
/dev/rdsk/c0t0d4s2 |
ディスクの一意の WWN を使用します。Sun StorEdge A5000 ディスクの典型的な WWN を次に示します。
2200002037000f96 |
Sun StorEdge A5000 の格納装置名 (ボックス名,[f|rスロット番号]) のあとにディスクスロット識別子を指定します。Sun StorEdge A5000 の典型的な例を次に示します。
macs,f4 |
アレイ全体、パス名、WWN および格納装置名 (ボックス名)を指定する場合は、Sun StorEdge A5000 インタフェースボードを指定します。
次に示す方法で、Sun StorEdge A5000 ディスクアレイ全体のアドレスを指定できます。
Sun StorEdge A5000 インタフェースボードの完全な物理パス名を使用します。インタフェースボードの典型的な物理パス名を次に示します。
/devices/pci@8,700000/pci@2/SUNW,qlc@4/fp@0,0/ses@w5080020000061899,0:0 |
Sun StorEdge A5000 インタフェースボードの完全な論理パス名を使用します。Sun StorEdge A5000 インタフェースボードの典型的な論理パス名を次に示します。
/dev/es/ses1 |
Sun StorEdge A5000 インタフェースボードの一意の WWN を使用します。Sun StorEdge A5000 インタフェースボードの典型的な WWN を次に示します。
5080020000000599 |
Sun StorEdge A5000 インタフェースボードには、格納装置名 (ボックス名) だけを使用します。Sun StorEdge A5000 インタフェースボードの典型的な格納装置名を次に示します。
macs1 |