特記事項: Sun GigabitEthernet デバイスドライバ

GigabitEthernet ネットワークから Solaris オペレーティング環境をインストールする

Solaris 8 のインストール (上級編)』にネットワークから Solaris オペレーティング環境をインストールする手順を説明しています。以下の手順は、すでに Solaris オペレーティング環境のイメージをインストールサーバーにコピーし、Solaris オペレーティング環境をアップグレードするクライアントシステムを用意していることを前提としています。

GigabitEthernet アダプタを実装したクライアントシステムに Solaris オペレーティング環境をインストールする前に、インストールサーバーに GigabitEthernet ソフトウェアパッケージを追加する必要があります。GigabitEthernet ソフトウェア パッケージは Solaris CD に収録されています。


注 -

ネットワークから Solaris オペレーティング環境をインストールする手順の詳細については『Solaris 8 のインストール (上級編)』を参照してください。


GigabitEthernet ネットワークから Solaris オペレーティング環境をインストールする
  1. まず Solaris オペレーティング環境をインストールするサーバーとクライアントを用意してください。

    インストールサーバーの作成とクライアントシステムの設定については、 『Solaris 8 のインストール (上級編)』を参照してください。


    注 -

    同一サブネット外のネットワークからクライアントシステムに Solaris オペレーティング環境をインストールする場合は、起動サーバーも作成する必要があります。起動サーバーの作成方法については、『Solaris 8 のインストール (上級編)』を参照してください。


  2. クライアントシステムのルートディレクトリの位置を確認してください。

    クライアントシステムのルートディレクトリは、インストールサーバーの /etc/bootparams ファイルに記述されています。


    # grep クライアント名 /etc/bootparams
    クライアント名 root=サーバー名:/netinstall/Solaris_8/Tools/Boot     install=サーバー名:/netinstall boottype=:in rootopts=:rsize=32768

    上記の例では、このクライアントのルートディレクトリは、/netinstall になります。


    注 -

    ルートディレクトリ名が /etc/bootparams ファイルに記述されていない場合の設定方法は、『Solaris 8 のインストール (上級編)』を参照してください。


  3. この時点でクライアントシステムに OpenBoot の ok プロンプトが表示されていない場合は、shutdown コマンドでクライアントを停止させます。

    ok プロンプトを表示させるには、shutdown(1M) コマンドでシステムを停止させてください。


    # shutdown -i0 -g0 -y
    . . .
    (shutdown コマンドのメッセージが表示されます)
    . . .
    ok

  4. ok プロンプトから show-nets コマンドを使用して、GigabitEthernet デバイスへのデバイスパスを検索してください。

    show-nets コマンドは、該当するデバイスの一覧を表示します。以下の例のように、ネットワークデバイスのフルパス名が表示されます。

    Sun GigabitEthernet PCI アダプタの場合:


    ok Show-nets
    a) /pci@1f,0/pci@1/network@3
    b) /pci@1f,0/pci@1,1/network@1,1
    q) NO SELECTION
    Enter Selection, q to quit:

    Sun GigabitEthernet SBus アダプタの場合:


    ok Show-nets
    a) /sbus@1f,0/network@1,100000
    b) /sbus@1f,0/SUNW,hme@e,8c00000
    q) NO SELECTION
    Enter Selection, q to quit:

  5. ok プロンプトから GigabitEthernet デバイスへのデバイスパスを使って、クライアントシステムを起動してください。

    以下の例のように、ネットワークデバイスのフルパス名を入力してください。

    Sun GigabitEthernet PCI アダプタの場合:


    ok boot /pci@1f,0/pci@1/network@3
    

    Sun GigabitEthernet SBus アダプタの場合:


    ok boot /sbus@1f,0/network@1,100000
    

  6. Solaris オペレーティング環境のインストールを行ってください。

    Solaris オペレーティング環境のネットワークインストールについての詳細は、『Solaris のインストール (上級編)』を参照してください。

  7. この Solaris オペレーティング環境のインストールによって、ネットワークホストファイルが正しく設定されたか確認してください。

    Solaris ソフトウェアのインストールによって、クライアントシステムのホストファイルは作成されます。しかし、ご使用のネットワーク環境に合わせて設定ファイルを修正する必要もあります。ファイルの修正方法についての詳細は、ホストファイルの設定を参照してください。


    注 -

    IPv6 (インターネットプロトコル バージョン 6) は、現在使用されている IPv4 の機能を拡張するものです。Solaris 8 オペレーティング環境の GigabitEthernet デバイスドライバは、IPv4 と IPv6 の両方をサポートしています。IPv4 の設定は、/etc/hosts ファイルを使用しますが、IPv6 では異なる設定ファイルを使用します。IPv6 への移行、管理、実装については、『Solaris 8 のシステム管理 (第 3 巻)』を参照してください。