Solaris 8 のインストール (上級編)

フラッシュインストール機能

フラッシュインストール機能では、マスターシステムにインストールする構成を使用して、多数のシステムにインストールすることができます。それには、マスターシステムのインストールと構成を行なった後に、マスターシステムからフラッシュアーカイブを作成する必要があります。フラッシュアーカイブは、必要に応じていくつでも作成できます。それぞれのシステムにインストールする際に、使用するフラッシュアーカイブを選択します。このインストール方法では、同じソフトウェアと構成を持つ多数のシステムを効率的にインストールできます。

フラッシュアーカイブを使用しない Solaris インストール方法では、各 Solaris パッケージが個別にインストールされます。パッケージベースのインストールではパッケージごとにパッケージマップの更新が必要になるため、時間がかかります。フラッシュアーカイブによるインストールは、個々の Solaris パッケージをインストールする場合よりもずっと早く終わります。

フラッシュアーカイブを使用するインストールは、どの Solaris インストール方法でも指定できます。Solaris Web Start と Solaris 8 対話式インストールプログラムでは、インストールするフラッシュアーカイブを選択するように指示されます。カスタム JumpStart では、インストールするフラッシュアーカイブをプロファイルに指定します。

複数のシステムに多くの異なる構成でインストールしたい場合には、システムごとにフラッシュアーカイブが必要になります。フラッシュアーカイブはファイルサイズが大きいため、大量のディスク容量が必要です。さらに、フラッシュアーカイブをいったん作成したら、アーカイブを変更することはできません。多数の異なるインストール構成が必要であったり、インストール構成を変更する柔軟性を残しておきたい場合には、カスタム JumpStart インストールを使用することを検討してください。

詳細は、第 13 章「フラッシュの概要と計画」を参照してください。