この章では、システムのインストールやアップグレードを行う前に収集すべきすべての情報が列挙されたチェックリストとワークシートについて説明します。
Solaris オペレーティング環境をインストールするための準備では、次のチェックリストを使用します。
tip(1) 接続を使用して Solaris ソフトウェアをシステムにインストールする場合は、ウィンドウ表示が少なくとも横 80 桁、縦 24 行あることを確認します。
システムがネットワークに接続されている場合は、Ethernet コネクタまたはそれに類似したネットワークアダプタがシステムに装着されていることを確認します。
IA: Solaris Web Start を使用する場合は、デフォルトブートディスクの BIOS および SCSI ドライバが LBA (Logical Block Addressing) をサポートしていることを確認します。詳細は、「IA: LBA が必要」を参照してください。
ディスク容量が十分あることを確認します。詳細は、第 4 章「ディスク容量の割り当てに関する指針」を参照してください。
『Solaris 8 ご使用にあたって』やベンダーのリリースノートを参照して、使用するソフトウェアが新しい Solaris リリースでもサポートされていることを確認します。
『Solaris 8 Sun Hardware Platform Guide』を参照して、使用するハードウェアがサポートされていることを確認します。
システムに添付されている資料を参照して、使用するシステムやデバイスが Solaris リリースでサポートされていることを確認します。
Solaris オペレーティング環境のインストールに必要な情報を収集する際に、次のワークシートを使用します。ただし、ワークシートに記載されているすべての情報を収集する必要はありません。使用するシステムに関連する情報だけを収集してください。
ネットワークに接続されないスタンドアロンシステムをインストールする場合は、網掛けの部分を無視してください。
Solaris オペレーティング環境をアップグレードするための準備では、次のチェックリストを使用します。
tip(1) 接続を使用して Solaris ソフトウェアをアップグレードする場合は、ウィンドウ表示が少なくとも横 80 桁、縦 24 行あることを確認します。
システムがネットワークに接続されている場合は、Ethernet コネクタまたはそれに類似したネットワークアダプタがシステムに装着されていることを確認します。
Solaris Web Start を使用する場合は、ディスクに 512 M バイトのスライスがあることを確認します。詳細は、「アップグレードに伴うスライス要件」を参照してください。
IA: システムディスクに Solaris fdisk パーティションがあることを確認します。詳細は、「IA: システムディスクパーティション」を参照してください。
IA: Solaris Web Start を使用する場合は、デフォルトのブートディスクの BIOS および SCSI ドライバが LBA (Logical Block Addressing) をサポートしていることを確認します。詳細は、「IA: LBA が必要」を参照してください。
ディスク容量が十分あることを確認します。詳細は、第 4 章「ディスク容量の割り当てに関する指針」を参照してください。
『Solaris 8 ご使用にあたって』やベンダーのリリースノートを参照して、使用するソフトウェアが新しい Solaris リリースでもサポートされていることを確認します。
『Solaris 8 Sun Hardware Platform Guide』を参照して、使用するハードウェアがサポートされていることを確認します。
システムに添付されている資料を参照して、使用するシステムやデバイスが Solaris リリースでサポートされていることを確認します。
ベンダーやサードパーティのソフトウェア資料を参照して、アップグレードに関するその他の情報を入手します。
使用可能なパッチで必要なパッチがあるかを確認します。最新のパッチリストは http://sunsolve.sun.com から入手できます。
Prestoserve ソフトウェアがシステムに存在するかを確認します。init 0 コマンドを使ってシステムをシャットダウンしてからアップグレードプロセスを開始すると、データが失われるおそれがあります。シャットダウンについての説明は、Prestoserve の資料を参照してください。
IA: Linux オペレーティングシステムを使用している場合は、Solaris fdisk パーティションと Linux swap パーティションの識別子が同じ (0x83) になります。この問題を解決するには、次のいずれかを行う必要があります。
メモリーが十分にある場合は swap パーティションを全く使用しない。
Linux swap パーティションを別のドライブに置く。
保存したい Linux データを記憶媒体にバックアップし、Solaris オペレーティング環境をインストールした後に、Linux をインストールし直す。
Solaris オペレーティング環境の後に Linux をインストールする場合、Linux swap パーティション (実際には、Solaris fdisk パーティション) を swap ファイルとしてフォーマットするかどうかを Linux インストールプログラムからたずねられたら、フォーマットしないを選択してください。
Solaris オペレーティング環境のアップグレードに必要な情報を収集する際には、次のワークシートを使用します。ただし、ワークシートに記載されているすべての情報を収集する必要はありません。使用するシステムに関連する情報だけを収集してください。アップグレードをネットワークを使用して行う場合は、インストールプログラムが現在のシステム構成から情報を取得します。
ネットワークに接続されないスタンドアロンシステムをインストールする場合は、網掛けの部分を無視してください。
Solaris Web Start を使ってアップグレードする場合は、システムの構成情報としてアップグレード前と同じ値を入力する必要があります。アップグレードを始める前に必要な値をシステムから収集してください。アップグレード前と異なる値を使用すると、アップグレードは失敗します。
アップグレードに必要な情報 |
説明/例 |
答を記入する |
---|---|---|
ネットワーク |
このシステムはネットワークに接続されていますか。 |
はい/いいえ |
ホスト名 |
選択したこのシステムのホスト名 |
|
DHCP |
このシステムでは、DHCP (Dynamic Host Configuration Protocol) を使ってネットワークインタフェースを構成しますか。 |
はい/いいえ |
IP アドレス |
DHCP を使用しない場合は、このシステムの IP アドレスを指定します。 例: 129.200.9.1 |
|
サブネット |
DHCP を使用しない場合、このシステムはサブネットの一部ですか。 はい」の場合は、サブネットのネットマスクを指定します。 例: 255.255.0.0 |
はい/いいえ |
IPv6 |
このマシンで IPv6 を使用可能にしますか。 |
はい/いいえ |
Kerberos (Solaris 8 対話式インストールプログラムの場合のみ) |
このマシンに Kerberos セキュリティを構成しますか。 「はい」の場合は、次の情報を収集します。 |
はい/いいえ |
デフォルトのレルム: 管理サーバー: 一次 KDC: その他の KDC: |
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ネームサービス |
このシステムではどのネームサービスを使用しますか。 |
NIS+/NIS/DNS/LDAP/使用しない |
ドメイン名 |
このシステムでネームサービスを使用する場合は、システムが属するドメインの名前を指定します。 |
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NIS+ および NIS |
ネームサーバーを指定しますか、それともインストールプログラムにネームサーバーの検索を任せますか。 ネームサーバーを指定する場合は、次の情報を指定します。 |
指定/検索 |
サーバーのホスト名: |
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サーバーの IP アドレス: |
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DNS |
DNS サーバーの IP アドレスを少なくとも 1 つ最大 3 つまで指定します。 | |
サーバーの IP アドレス: |
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DNS 検索を行うときに検索するドメインのリストを入力できます。 |
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検索ドメイン: |
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LDAP |
LDAP プロファイルに関する次の情報を指定します。 | |
プロファイル名: |
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プロファイルサーバーのホスト名: |
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プロファイルサーバーの IP アドレス: |
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デフォルトルート |
デフォルトルート (ゲートウェイ) を指定しますか、それとも Solaris Web Start にデフォルトルートの検索を任せますか。 デフォルトルートを指定する場合は、次の情報を指定します。 |
指定/検索: |
ルーターの IP アドレス: |
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Solaris 8 対話式インストールプログラムまたはカスタム JumpStart インストールを使用する場合は、デフォルトルートは sysidcfg ファイルでのみ指定できます。 |
||
時間帯 |
デフォルトの時間帯をどのように指定しますか。 |
地域 GMT との時間差 時間帯ファイル |
電源管理システム (電源管理システムをサポートする SPARC システムの場合のみ) |
電源管理システムを使用しますか。 |
はい/いいえ |
プロキシサーバーの構成 (Solaris Web Start の場合のみ) |
インターネットに直接接続できますか、それともインターネットへのアクセスにプロキシサーバーを経由する必要がありますか。 プロキシサーバーを使用する場合は、次の情報を指定します。 |
直接接続/プロキシサーバー |
ホスト: ポート: |
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ロケール |
どの地域のサポートをインストールしますか。 |
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カスタムパッケージ選択 |
インストールする Solaris ソフトウェアグループに対してソフトウェアパッケージの追加や削除を行いますか。 注 - パッケージの追加や削除を行う場合には、ソフトウェアの依存関係や Solaris ソフトウェアがどのようにパッケージ化されているかを知っている必要があります。 |
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64 ビット (SPARC システムの場合のみ) |
64 ビットアプリケーションのサポートをインストールしますか。 |
はい/いいえ |