Solaris カーネルのチューンアップ・リファレンスマニュアル

throttlefree

説明

ブロック可能なメモリー割り当ての要求を、その要求を満足できるメモリーがある場合でも休眠状態に置くメモリーレベル。

データ型

符号なし整数

デフォルト

minfree

範囲

最小値は 128K バイトか物理メモリーの 1/256 の大きい方です。この値は getpagesize(3C) から返されるページサイズに基づくページ数で表わされます。

最大値は物理メモリーのページ数です。この最大値は物理メモリーの 4% 以内であるべきです。システムは、「検査」の項目で記述されていなければ、この範囲を強制しません。

単位

ページ

動的か

はい、ただしメモリーの追加や削除を伴う動的再構成が行われると、動的に変更した値は無効になります。その時点でこの値は、/etc/system ファイルに指定された値か、新しい物理メモリーの値から計算された値にリセットされます。

検査

throttlefreedesfree よりも大きい場合、throttlefreeminfree に設定されます。メッセージは表示されません。

暗黙的制約

cachefreelotsfree に等しいかそれより大きく、lotsfreedesfree より大きく、desfreeminfree より大きいという関係が常に維持されなければなりません。

どのような場合に変更するか

一般にはデフォルト値で十分です。負荷が比較的安定し、メモリー総量が多いシステムでは、この値を下方に調整します。指定可能な最小値は 128K バイトで、この値は getpagesize(3C) から返されるページサイズに基づくページ数で表わされます。

コミットレベル

変更の可能性あり