Solaris カーネルのチューンアップ・リファレンスマニュアル

pages_pp_maximum

説明

ロックされていないことをシステムが要求するページ数を定義します。ページのロック要求によって使用可能なメモリーがこの値を下回る場合は、その要求は拒否されます。

データ型

符号なし long

デフォルト

200、tune_t_minarmem + 100、[ブート時に使用可能なメモリーの 10%] 、のうちで最も大きいもの

範囲

デフォルト値から物理メモリーの 20% 以内。システムは、「検査」の項目で記述されていなければ、この範囲を強制しません。

単位

ページ

動的か

はい、ただしメモリーの追加や削除を伴う動的再構成が行われると、動的に変更した値は無効になります。その時点でこの値は、/etc/system ファイルに指定された値か、計算された値にリセットされます。

検査

200、tune_t_minarmem + 100、[使用可能なメモリーの 10%]、/etc/system からの値の中で最も大きいもの。/etc/system からの値が増やされても、メッセージは表示されません。ブート時にのみ行われます。

どのような場合に変更するか

メモリーのロック要求や、SHARE_MMU フラグを指定した共有メモリーセグメントへの接続が失敗したが、使用可能なメモリーが十分ありそうな場合。32G バイトシステムで、メモリーの 10% を空き状態に維持することは過剰である場合があります。

値が大きすぎると、メモリーロック要求が不必要に失敗する可能性があります。

コミットレベル

変更の可能性あり